井原西鶴の『好色一代男』。増村保造の監督。女の喜ぶ顔を観れるなら、なりふり構わず、命や財産までをも。詰まる所、そこらの女好きとは一線を画す。相手が誰だろうと、全くブレず迷いなし。且つ下心が見え隠れし…
>>続きを読むおんなを喜ばせる事が生き甲斐の世之介。
街道という街道を全国膝栗毛。
市川雷蔵の軽妙な弁や所作は天から舞い降りた堕天使の如し。
井原西鶴の原作は8巻からなる世之介の人生を描いているらしい。
ロード…
市川雷蔵の振り切れっぷりが素晴らしく、物語がぐいぐいと推進されていく。ぶーぶー小言を垂れる中村鴈治郎も堪らなく楽しい。江戸の裏道で娼婦たちが客引きをしている場面の妙に怪談映画チックなショットだったり…
>>続きを読む主人公の世之介は「女体好き」とは違う、本当の意味での「女好き」なのだろう。
女の尻を追いかけてばかりだが、動機は「すべての女が幸せになること」。
なので、幸せの相手は自分でなくても良いのだ。
助け出…
このレビューはネタバレを含みます
展開のテンポが良くて観やすかった。
「金があってこそ」「みんな日本という国が悪い」「男の気持ち次第で、天女にも鬼ババにもなる。女は可愛い化け物だ」
ところどころのセリフが良い。
深いし、今観ても…
日本一周すごろくゲームみたいに各地転々とし、女を喜ばすことにすべてをかけた男一代記。市川雷蔵は色白細面、中村玉緒は↓型の鼻、吊り気味の切れ長な目、ふっくらした唇でまるで2人が頬を寄せるとまるで浮世絵…
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