正月三日の露払いに。
菊島隆三の第一回プロデュース作は成瀬版「赤線地帯」のような重量ある「夜の女たち」の物語だった。
1960年の正月映画第二弾がこれというのも、中々凄いと思う。
女性の社会進出だの…
菊島隆三は、黒澤作品の脚本家というイメージが強いのですが、成瀬監督とコンビ。アメリカ版のDVDにて鑑賞。英名"When a Woman ascends the stairs"だと何となくかっこいい。…
>>続きを読む成瀬巳喜男のカット割りは細かいが、動きや台詞のつなぎが滑らかで割っているように見えない。
銀座のバーで働く女性たちは、身も心も削って男性客を喜ばせる。そんな世界をヒエラルキーも含めて残酷に描く。そし…
なぜか成瀬のミューズとは呼ばれない高峰秀子が、銀座のバーに雇われるママに扮したメロドラマ。
海外で評価されることもほとんどなかった成瀬だが、「大した事件も起こらないのに何故か最後まで見てしまう」映…
素晴らしい…胸をかき乱されるのに、どこか落ち着くところがある。巧すぎる。
どんな男にも靡かぬ主人公が、唯一「好きな人にお金の話をするのは嫌だった」と気持ちを落とす相手である藤崎が森雅之によって狡く渋…