戦後の大衆居酒屋兼ショーパブ的な酒場に集まる開店から閉店までの、市井の人々の悲喜こもごもの一日。
俺的に内田吐夢監督、会心の一撃!こんなにすばらしい酒場映画ったらない!登場人物は無数、尺は90分、セ…
混沌の昭和。恐らく今までの人生で自分が観た日本映画の中で最も美しい映画。ひとつの大衆酒場の内部の、それも一夜の出来事のみを描くという特殊な設定にも関わらず、貧困とか暴力とか青春といったものを様々な角…
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作られたのが戦後10年、戦後の混乱、価値観の多様化、戦争の傷跡を引きずる者も貧困もある。
それらいくつものドラマが重なり合って酒場で繰り広げられ…
これといったエピソードはないとある酒場の1日。
戦後の日本は追いつけ追い越せのイメージ戦略もあって歴史をみても人々のリアルが見えづらい時代だけど、この作品は戦争が人に残した傷のかさぶたみたいなものが…
撮影がなにより素晴らしい。舞台劇では出来ないアングルでの撮影が良い。
特にラストで小杉勇が小野比呂志を説得するシーンの俯瞰が、ちょうど2階から見下ろす宮原卓也の主観として撮られているところが1番効果…