実は父親の余命宣告されてしまった。そんな時にも映画の中で答えを求めたい。
来たるべき日の時のために、覚悟とシミュレーションをしておきたい。
そこで最適なのが今作ではなかろうか。医師役の津川雅彦の元…
死ぬのも案外悪いもんじゃないって言葉を体現した心がじんわり温かくなる映画だった。
お医者の先生と看護婦さんのコンビがいい感じ。
体のお見合いだとかモルヒネのカクテル、言葉の使い方も好きだった。
日本…
「大病人」
冒頭、老境を迎える大物俳優兼映画監督の男。誕生日、発端、検査、入院、妻への告知、現場復帰、再手術、末期がん患者、紫色の点滴、モルヒネ、不用意な発言、臨死、生還、桜の樹の下で、最後の舞台…
「今から死ぬまでにどうやって生きるか」
「死ぬまでこのジジイをどう生かすか考えろ」
この公開当時と現在では色々考え方が違う部分もあると思いますが、延命治療、終末医療のあり方などコメディタッチで重く…
ガンになった監督兼俳優が亡くなるまでの過程を描いた伊丹十三作品。
自分が死ぬ時はどんな死に方なんだろう、ガンみたいな大病になった時どうなるのか。そんな不安だけが常に過った。
亡くなる時くらいは安らか…
おとんはこの映画を観たことがあったのかな。最期に大きな仕事を残しておくのも一つのやり方ではある。伊丹十三はもっと人間嫌いな人だと思ってたけど違うのかな。胃に陽の光が差すようなブランデー、美味いでしょ…
>>続きを読む終盤 自転車を漕ぐ若い少女
しなやかな髪や太陽の光を反射する瑞々しさ
それを車内から目を細めて見つめる男の対比がいい
死に向かっていく様は弱々しくか細いが、木が寿命を終えて静かにしおれていくような…