(別媒体から感想を転記)
2022/10/29
画面を立体的に広々と使うショットに口角上がりっぱなし。プルーストが題材らしい。「あなたは私の全てを知りたがるけど、私はあなたについて尋ねない。全てを…
シモンはまあ、それとして、相手のことは全部知る必要はないってとこぐらいで、アリアーヌの気持ちが最後までわかんなかったな…富豪に囲われて、行動を制限される生活っていっても、歌のレッスン出来たりそれなり…
>>続きを読む若い頃からプルーストの小説好きでした。
結婚した時お金かかったけど「失われた時を求めて」全巻セットで買って読んだ。
複雑、難解な恋愛心理は出ていたように思います。
主役の二人、共に29歳だった。なの…
【不可侵領域】
シャンタル・アケルマン監督の代表作。
〈あらすじ〉
シモンはパリの豪邸で祖母とメイド、そして恋人のアリアーヌと暮らしていた。アリアーヌを心の底から愛していたシモンだったが、その強…
2024/2/28
とある女性を尾行する、豪邸に暮らす青年シモン。単純に質の悪いストーカーかと思いきや、女性はシモンと一緒に暮らす恋人アリアーヌ。彼女への想いが強すぎて浮気を妄想し、彼女の行動を制限…
シャンタル・アケルマン監督作品。
相変わらず、彼女の描く人間関係はどこか無機質で冷たい印象があるが、本作の彼らの内面には燃えるような感情が確かに感じられて良かった。
「囚われの女」とあるが、囚わ…
豪邸に祖母とメイドと、恋人のアリアーヌと暮らす青年シモンが主人公。
シモンは強い愛情から彼女のあらゆる場面を尾行する。アリアーヌが自分ではなく女性が好きなのだと疑い始める。軟禁状態のアリアーヌ。
…
シャンタル・アケルマン鑑賞10本目
勝手にかなり期待を込めていたので、正直、裏切られた感があり、観ている時にはアケルマンっぽさがない?と感じたものの、今レビューを書いていると、作りたかったことはや…
なにひとつ共感できないのに、気づいたらすっかり魅了されていた。登場人物の背景についての描写が最小限なのもいい。
ラスト近くの車の中でのシモンとアリアーヌのやり取りは繰り返し観たいと思うくらい。二度と…
アケルマンが男を主人公にして何がしたかったが論点だ。
フレームの切り方は『ジャンヌ・ディエルマン~』を彷彿させるが、予算がかかっている割には商業映画らしさを嫌う物語に起伏がないドラマ展開。さら…