清水宏監督のサイレント観る
砂子とドラは行きも帰りも一
緒の大の仲良し。砂子にはヘ
ンリーというボーイフレンド
いるが別な女と遊んでるよう
脚本 陶山密
異国情緒たっぷりの横浜が舞台
親友への…
2回目。
全ショット神だし、字幕の言葉遣いも入れ方も粋。完全に文学じゃんか(良人にハズってルビ振ってあったりとか、役名は砂子にドラにヘンリーにシェリダン燿子・・・)。
横移動も悶絶。
BGM
ht…
「泣き濡れた春の女よ」お浜岡田嘉子の前段とも思われる?砂子及川道子の横浜の清純可憐な女学生の転落物語を、清水宏監督が邦画離れしたフレッシュな映像感覚で描かれたサイレントの青春映画の傑作。親友ドラ井上…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
風景を中心とした開放感に満ち溢れる画面が、次第にその輝きを失って行く感覚を受けた。二人の女学生はセーラー服を身に纏い、出航する船と並走するように帰り道を共にする。「有難う(メルシー)」にクスっとして…
>>続きを読む不思議な奇妙な空気に覆われている。
「結局 二人っきりになるのね」
「そして いつまでも 二人っきりよ」
大型客船の見える水平線にちいさく身を寄せるセーラー襟ふたつ。ずっと見ていたくなるような構図。…
江藤淳と蓮實重彦の対談集『オールドファッション』で江藤淳がふいに口にする「あした支那事変がはじまる、その直前の昭和十年代の特殊な輝き」をそのままフレームに収めているかのような「贅沢」なショットで溢れ…
>>続きを読む長い浮世に短い命さ。
そうださよならだけが人生でそれを表現できるのが映画だと言わんばかりの傑作。マキノ「港祭りに来た男」と全く真逆の趣で、清水宏的感傷風景が存分に発揮された初期サイレントの傑作。
横…