18世紀末、アヴェロンの野生児の実話。
まず野生児のリアリティーに驚いた。四つ足で高速移動したり、木にするすると登ったり、本当にこんな感じだったのだろうと思えるくらいだった。
その野生児に、人間の文…
トリュフォーらしいテンポの早さで進んでいく。史実ではある一定を超えると少年は、賢くならなくなってしまったそうだが、それでも知の楽しみをこれでもかと描ききった。少年と自分を重ね合わせ、慈愛に満ちた目線…
>>続きを読む少年のフランス映画観る③
森林で捕獲された人としての
機能を失っている少年を一か
ら教育する博士とメイドと
少年の物語。18世紀末に南
フランスであった実話を元に
しているそうです
出演・監督F・…
べらぼうに面白い。
少年が初めて自発的に行う文明的行動が「鍵を回す」であるというトリュフォーの映画的直感力に平伏せざるを得ない。
トリュフォー自身が演じる教授が施す教育と付随する飴と鞭のロジカルさが…
このレビューはネタバレを含みます
トリュフォーがこの題材に興味を持ったのだろうけど、あまりに退屈だった。『マイ・フェア・レディ』(これも好きな作品ではないけど)の系譜と捉えられるかどうか。なにせ少年に奇異の目を向けた人々をあっと言わ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ラストの少年の表情は、もはや森にも戻れず、生きるため先生のもとに帰ってはきたけど勉強はつらい、でも先生と夫人のことは慕ってる、というような複雑な心境を語っていて、観ているこちらに、果たして教育すべき…
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