巨匠アントニオーニ監督らしく、殺伐とした映像とストーリーの作品でした。「夜」「情事」ほどの重厚感がないのが気掛かりなところです。監督の初めてのカラー作品ということでしたが、色彩感も薄く淡白だったと思…
>>続きを読むモニカヴィッティと子供が工業地帯にグリーンとマスタードのコートで現れた瞬間に傑作を予感させた
ミケランジェロアントニーニの持つ無機質さを工業地帯や、近代都市を思わせる建造物と演出が一層際立たせてる…
追手を曇らせる霧、救いようの無い精神分裂、曇天、空虚で殺風景な心象風景、鋭利で排色された巨大建築、テーマ毎に色を知覚させる物理現象等、スタイリッシュな対象群が淡々と羅列されている芸術映画。
ア…
鉄・煙・ヘドロの中に美しさがないけど、やっぱり映像は魅力がある。それ以外は、話的には受けられなかった・・・こういう何も起こらない映画は僕の好みじゃない。でもAntonioni監督の他の名作も観るつも…
>>続きを読む自然と共生していた者にとって、この世界で生きていくことはどれだけ苦痛であったことだろう。
本当は本作の主人公が正常であり、その他の人間が正常ではないのだから…
こんな事を書いている私も正常ではない人…