#エレメントオブクライム
湿気の多い項垂れるようなオレンジ色の映像が憂愁に観客を覆う。何処に向かっているのか、何を求めているのか、ずっと曖昧で退屈を誘う。あの映画空間には生きるための情緒を奪う、霊…
このレビューはネタバレを含みます
ずっと雨が降り続く中で腰まで水に浸かってるシーンが多い。
夢の中でずっと彷徨いながら女とうろつく汚らしい街というか地下っぽい穴ぐらの連続で、自分の隠していた罪の記憶を掘り起こされ続けるような映画だっ…
《ラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ2023 北欧の巨匠にして衝撃的問題作を生み出し続ける映画界の異端児》⑤/15
*ノクターン(短編)併映
【トリアー ヨーロッパ 三部作①】
臭って…
捜査ものでこれほどまでに眠気を誘うのも凄い。窓を割る時のスローモーションに備わっている『アンチクライスト』『メランコリア』を彷彿とさせる美しさと躍動感、空き瓶の敷き詰められた謎空間に少女と男性がぽつ…
>>続きを読む「ラース・フォン・トリアーレトロスペクティブ2023」より、1984年製作の長編第一作目の4Kデジタル修復版。
フィッシャー刑事は“ロット殺人事件”と呼ばれる猟奇的な少女連続殺人事件を担当するが…
このオレンジ統一の画面が苦手なのだけれど、犯罪の原理説明が終わったあたりから加速度的に面白くなり夢中で見てしまった。主人公が催眠療法を受けるところから始まり、そこで浮かび上がってくる記憶が映画本編を…
>>続きを読む頭に鮮明に黄金の色彩が残る。セピア色の夢ってこんな感じなのかな。
主人公の記憶と精神世界に落ちていく物語なので、作品の中に筋道を見い出すのは難しく、とっ散らかっている。
何かエズミに捧ぐみたいで好き…
「犯罪の原点」
ラース・フォン・トリア監督の長編デビュー作。殺人鬼と精神を重ねながら捜査を進める刑事が主人公。
こだわり抜いたセピア調の映像が、幻想と現実のボーダーラインを曖昧にする。雨に降られる…
デビュー作がこんなものだったとは知らなかった。
いまのトリアーなら絶対にやらない形式美に寄った技巧を見せつけるようなショットが極まっている。
こういう直球に面白いものも撮れるのに独自の路線を模索する…