螺旋階段。
群衆、フェンス、大移動。
爆撃、ピアノの旋律、往復ビンタ。
機関車と並走、車、迷子の子。
英雄たちの帰還、帰らない恋人、鶴は翔んでゆく。
ほぼ全てのシーンが動きに満ち溢れていて、主人公の…
【みゅーのレビュー】
2022/02/14 13:16
パルム・ドール受賞作品。
第二次世界大戦前から終戦後までのソ連。
女性ヴェロニカを主人公として描かれる。
どうにもならないやるせなさ。
…
冒頭から陰影と自然光の煌めきに恍惚としつつ、確固たる構図の拘りが見受けられる。螺旋階段を駆け上がる俳優を中央からフォローショットで逃さない時点で並大抵ではないのだが、特に圧巻なのがバスから降車して群…
>>続きを読む『怒りのキューバ』の映像があまりに素晴らしかったので、カラトーゾフ監督×撮影セルゲイ・ウルセフスキーの作品がもっと観てみたかった。今作は戦争によって引き裂かれた男女を描いた作品ですが、やっぱり惹かれ…
>>続きを読む短文感想 80点
一昔前は「戦争と貞操」というタイトルだったそうですが、時代の流れもあり邦題が変わった模様。ソ連のとある二人に焦点をあてた作品なのですが、これまた報われない惨たらしい話です。戦争とい…
カラトーゾフの「鶴は飛んでゆく」がまさかの4Kレストアで発売されたということで迷わず購入。ジョージア出身の映画監督と言えばイオセリアーニかカラトーゾフかだと思うが、こと戦争をテーマに描けばカラトーゾ…
>>続きを読むボリスとベロニカをひき止めるものはこの世に何もないほど幸せな2人
空を舞う鶴のように放水車の水が羽を広げ2人に祝福を送る
戦争が始まりボリスと生き別れたまま
一通の知らせもないことがベロニカを深い…
爆発する感情。躍動するカメラ。映画という媒体が持つ表現の力強さをまざまざと見せつけられ、ただただひれ伏すしかない。男は銃弾に倒れ、死の訪れとともに世界はぐるぐると回転し、結婚式の儚き幻が螺旋階段の上…
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