この衝撃を超える映画はなかなかないので、ちょっと長めに自分の解釈をメモします📝
一般社会の普通な幸せを掴むことができなかった大人達が社会に対しての劣等感を抱いているのではないかと思った。
だから…
ラース・フォン・トリアー監督により、ドグマ95"という映画監督集団による実験的プロジェクトの第2弾作品として製作された作品。
ドグマ95とは…
デンマークに於ける映画運動。ドグマ95には「純潔の…
これは、カレンがキングダム病院に入院するまでの前日譚……(大嘘)
冒頭から、わが家のホームビデオと同じ画質で面食らった。
ドグマ出品作だけど、音楽の制約が守られていないので、厳密には規則違反がある…
ドグマ2
自らの愚者たることに誇りを持つ。
このスタンス、諸刃すぎるのは、今もなお。
人がしっかり前に進むには、テクノロジーの速度が速すぎる。ってのに胡座をかくのもいいけど、そろそろ痺れが切れそう…
凄く歪で、混沌で、そんな風景の中にこそ見出される、洗練された純粋な触れ合いに強く心を奪われる。
神聖さと底抜けの愚かさは触れることが出来ないという点で同じ。高さと深さは相関関係にあると、とても感じた…
これが本当の“バカ映画”だ!
登場人物たちの行動を最初は「人としてやっていいことと悪いことがあるぞ!」とドン引きして観ていたけど、彼らの行動原理が政治活動や詐欺よりはむしろ個人的な生き方の実践という…
このレビューはネタバレを含みます
心の中で正当化することのできない愚かさを自由に表現して生活する集団。
集団的な幼児退行。
「父」が現れたことによって、崩壊していく。
大人=社会的な人間は、相互に認め合った正しさから逸脱して行動する…