戦後復興期の中で奔放な生活を過ごそうとする妻と堅実な生活に邁進する夫の倦怠期は、因習から抜け出したい若者との交流を経ても何も変わらない。どんどん疎遠へと向かうのかと思いきや、終盤ふたりの心情が重なり…
>>続きを読む色々な機微に満ちています。
鶴田浩二がこんなに軽薄な役を演じているとは。
津島恵子は可愛くないなあ。
「見合いで結婚したところで我々のような夫婦が一組増えるだけじゃないか」突出したセリフでしたね。彼…
このレビューはネタバレを含みます
お嬢様育ちのちょっとツンケンした妻と、やんわりとした物言いだけど芯のある夫。
お見合い結婚ゆえ相手の嫌な所ばかり目についてしまっていたけれど、お互いを見つめ直し愛情を育んでいこうとする夫婦の再生物…
常に計算された構図とセットの配置に背景、役者は小津のリモートコントロールのように動く。女たちが列車の旅に出るシーンでは、揺れていない車内を役者自ら身体をリズミカルに揺らす。それはまるでミュージカルの…
>>続きを読む2人を繋ぎ留めたものが-おそらくは愛情が-あるとすれば、それは制度ではなく家でもなく、生活の、行為の中にある(それで制度やハコの価値や呪縛が無となるわけではないが)
お茶漬け自体ではなく、炊事と食事…
松竹株式会社