ある結婚の風景の作品情報・感想・評価 - 5ページ目

ある結婚の風景1974年製作の映画)

SCENER UR ETT AKTENSKAP

上映日:1981年03月07日

製作国:

上映時間:293分

ジャンル:

3.9

「ある結婚の風景」に投稿された感想・評価

ミミミ

ミミミの感想・評価

5.0
It took five hours. Every episodes has fascination. There's nothing in the line that's a waste.
C

Cの感想・評価

4.2
4回くらいに分けて観たけど、4話くらいまでは結婚って何なんだろうな、他者と生きるというのはやはり地獄なのかもしれないと憂鬱な気持ちになってたけど、最後まで観たらいい話だなあと思ってしまった。既婚者が観たらどう感じるのだろう。
「孤独は永遠につきまとう。人との絆は宗教や政治や愛がもたらす幻影だよ」
「現実を認めた方が楽だ。自分は独りぼっちだということをね。そうすれば不満もない」
pika

pikaの感想・評価

4.5
レンタルしたら画質が悪かったのでBlu-rayを購入したものの劇的に綺麗になった感じもなく手元に置いておきたい人以外はDVDでも十分かと。
ベルイマンによる50分×6話のテレビドラマ。映画作りは難解な方向に行きすぎて興行的に全く振るわなくなってしまったためテレビドラマに着手し、今作を作ったら放送時間帯に街から人が消えたと言うほど当時の歴代最高視聴率を記録したとかなんとかホントか噂か。

ドラマだけあって確かに長いが6話に分けてあっても次よ次よと見たくなる上、人間の感情の変化や揺れ、たった二人の人間の織りなす平坦な人生の中の僅かにある劇的な日々と言うならば必要な長さであり無駄がなくこれ以上ないほどの濃厚さ。

名言名台詞だらけでメモしておきたくなるくらい人生や愛や対人関係などの哲学が飛び交う。
結婚して10年目に夫婦で雑誌のインタビューを受けるシーンから始まり、何不自由なく充実し満ち足りた日々を送る夫婦のその後のありふれた10年を描く。
ベルイマンの作品テーマの一つである「愛と孤独」も含みつつ、人間のエゴと愛の相互関係や自分自身の本質、欲望や願望、「幸福とは」など日常を生きる私たちの中に潜む自分でも認識していない、鬱屈し抑圧した何かを会話劇で炙り出す。

3〜5話は外にも出ず閉じた空間の中で二人きり、他者の存在は薄くほぼ夫婦2人の会話のみ。
近年で言えばビフォアシリーズのようなミニマムさであり簡素な舞台劇でも上映できるくらいに目に見える装飾がない削ぎ落とされた空間なので、誰かの家を使えば素人でも作れるくらいの低予算っぷり。
映画の要素である脚本演出カメラ編集演技という人間の能力を発揮する余分な過剰は一切ゼロな構成は「技能は金にも勝る」と言わんばかり。
300分飽きさせることなく画面に引き込み見せ切って、教訓も戒めも余韻もたくさん残してしまう技量は圧巻。

既婚者でも独身者でも「自分と他人」という抱えている根本は同じであり、人を選ばず万人の心に多少なり共感し響くものがあると思う。
さすがに青春真っ盛り!前途洋々!未来は希望で溢れてる若者にはシックリ来ないかもしれないが、人生をガーーッと駆け抜けて少し立ち止まり振り返る瞬間が出て来た大人は何歳の人でも、見たくないものか見たかったものかは別として、見ておいて損はない作品だと思う。
でもこれ見て離婚率が増えたというのはどうなのだろうか。むしろ逆だと思ったけど夫婦というものは奥深い。いや根深い。。

こんなにも人間というものの側面や男女の本質をドラマに映し出してしまうベルイマンにまたさらに惚れました。天井知らずに好きです。
Ryoko

Ryokoの感想・評価

4.5
オリジナル版(5時間)。6話からなるエピソード形式だったので見応えあったし、とても見やすかった。

一見、ありそうな夫婦の危機のメロドラマタッチなんだけど、ほとんどが夫婦2人の会話で成り立っているので、その緻密な会話の応酬が面白すぎる。無駄な台詞がひとつもない!すごい!

感情むき出しで、相手を憎いと思ったり、愛おしいと思ったり、、離婚経験アリの身としては、いろいろ刺さりすぎて笑うしかない!

でも、やっぱりこれだけすったもんだした相手は自分にとって、かけがえのない存在だって思っちゃうよなぁ。

エゴと愛の持続性の難しさよ…。じつに人間らしい。


愛ってなんだろうね。
Jumblesoul

Jumblesoulの感想・評価

3.0
初見は80年代の日本の公開時に160分版を映画館で。同じものを再鑑賞。
元々はテレビ放映された合計5時間近いものを映画用に編集したもので、話が切り貼りされているような印象が免れない。大学助教授と弁護士というIQの高い夫婦の喧嘩を見ていると、別世界の人達という感じ。
「私の性欲は底なしなの」なんて自分で言うインテリ女性は日本にはいないだろうな。
これは愛や結婚についてのお話ではなく、「自分とは何者なのか」を突きつけられたような気がした。
魂の奥底に流れる絶対的な孤独をどうやってやり過ごしながら生きていくのか。最後の章の余韻で、観終わってから涙がボロボロ出てくる。
おでこのしわ一つ、眉一本の動きとほぼ夫婦の会話だけで成り立つ長回し、凄まじい心理劇の5時間。

"真実"の話をするのはもうよそう
5時間あるので、流石に分割してみたけどひたすら会話劇なの、とケンカシーンが多いのでイライラしながら鑑賞。
男の中の男面女面、女な中の女面男面、みていて共感できる場面が多い。会話にもユーモアや毒、嘘が巧みに混じっていて面白い。僕にはまだ早かった作品かなと。
言葉だけで成り立つガラス細工のような5時間の会話劇。こんなにも恐々と、一組の夫婦のことを見守るのは今までにない感覚でした。

大恋愛ではなかったけれど互いのタイミングが合って結婚した2人。子供にも恵まれ、仕事も順調。その若さで立派な家具や調度品が並ぶ邸宅を持ちながら、穏やかな生活を送っている。しかし、“理想の夫婦”についてのインタビューを受けてから少しずつ何かが崩れ始める...。

5時間とは長尺だが、これ以下には切ることは不可能だと思えるほど重要な言葉たちで溢れていた。そして、あらゆる機微が詰まった映像の集積に感動する。
素晴らしいシナリオがあって、プロの技をもった俳優やカメラマンがいて、呼吸をするように撮られた見事な映画だと思う。心がバラバラなのは物語の中の夫婦だけで、作り手は一心同体の物作りをしている。

メインの夫婦以外に、子供や家政婦、それぞれの恋人などが存在するが、それらの姿を一切出さないベルイマンの采配には痺れた。
登場させたら一気に普通のホームドラマになってしまい、話も散漫になるが、出さないことで話のフォーカスは最後の最後まで甘くならない。
それに何より「人がいるのに、いない」という気持ち悪いニュアンスを作り出すことに成功している。

ベルイマン監督はきっと、男っていう生き物のこと、そして女っていう生き物のことをよく知っているのでしょう。
登場人物の頭の先から爪先まで、生活習慣から思考回路まで、詳細に設計した上で作られた作品だと思うが、人間の心が食品の成分表のように記されたそのノートは、きっと恐ろしくて見られないだろう。
tapes201

tapes201の感想・評価

5.0
‪完全版。最後の7分。孤独、夢魔、静寂を切り裂く汽笛の音。眩暈、茫然。

"人間はただ運命に身を委ねるしかないの? "
"そう思う。"
"もう手遅れなの? "
"ああ。"
Machy

Machyの感想・評価

3.0
面白いかどうかと映画の深さは違うし、同調できるか、考えることができるかも各々違うので、ベルイマンだからといって観なくてもいいような気がする。