エイゼンシュテインの生誕120周年ということで、製作されてから90年のこの傑作を見る。
十月革命について描いたこの作品の、後の黒澤明作品を髣髴とさせる無骨で強烈な映像をアベル・ガンス並みに鮮烈な編…
1928年、ソ連/ロシア、モノクロサイレント映画。
『ストライキ』『戦艦ポチョムキン』に続く3部作の最後。
ロマノフ王朝ニコライ2世の失脚(王家の偶像の倒壊)から臨時政府の政権を握るケレンスキー…
ショスタコーヴィチ没後50周年記念映画祭
もうこんな狂ったような作品は作られることはない。
《1917年3月、第一次世界大戦のさなかロシアの民衆は長年の搾取と抑圧に抗して起ち、帝政を打倒する。前線で…
オープニングの臨時政府によるボリシェヴィキの弾圧やクライマックスの赤衛軍の蜂起における人の数の桁違いに多さに圧倒される。そこに歯車(機械)、戦車、煙、石像(壊された石像が逆回しで復活する謎演出あり)…
>>続きを読む高密度なエネルギーの坩堝。ハロー、レーニン。「政府は無力だ」「レーニンは地下に潜んだ」「パン!」「平和!」などパワーワード連発の中間字幕。ボリシェヴィキが政府側兵士に暴行され、周りのブルジョワが笑う…
>>続きを読む荒々しく力強いモノクロの映像は、モノラルのような圧で音楽と共に迫ってくる。文字通り速射砲のような高速サブリミナルカットはテンポを加速させ、この作品の勢いは音楽を聴いた際に感じる高揚感に似た感動だった…
>>続きを読む