たどたどしいセリフとは対照的に、淀みなく流れるようなカメラワークに、ドキュメンタリーではないことを思い出させる。鏡のシークエンス(ブティック/部屋の中)が特に素晴らしい。最初はこの胸くそを90分も観…
>>続きを読む前から気になっていた諏訪監督。「ライオンは今夜死ぬ」を控えているし、とりあえずNetflixで拾えるものから。
役者志望の「カネくれ」男(圭)とそれをささえる女(優)。
男の口から「結婚」という言…
柳愛里さん演じたカノは、環境や弱さにやられて心が一時的に病的になってはいるけど本来どこにでもいそうな真人間。一方、西島秀俊さん演じた逆ギレのカレは、常に先制攻撃してくる人格障害者。映画としての細かな…
>>続きを読む素晴らしい。映画を観ていてよかったと思う映画。
「結婚」と発話するときの絶望感、男から女へと狂気が移動する過程、窓から覗く貨物列車と眩しすぎる夕陽。全てがいい。特に自転車と車の併走。びっくらこいた。…
たぶんこの映画に台本はなく、キャラクター設定とシーン毎にゴールが用意されているだけのインプロビゼーションの一種だと思う、推測。その為に“演技”なんていうクソみたいな概念に囚われる前の新人役者を起用し…
>>続きを読む【西島秀俊がオダギリジョーor太賀にしか見えない】
諏訪敦彦映画がNetflixにアップされていたので、未見の『2/デュオ』を観てみた。『M/OTHER』と比べるとはるかに見やすい作品だ。そして、非…
『M/Other』が「断絶」の映画でありカサヴェテスであるなら、こちらは「破綻」の映画でありペドロ・コスタである。どちらにも共通するのは、その関係性に「変化」が起きて行くキーワードが「結婚しよう」で…
>>続きを読む脚本の無い話し合いながら作るアプローチが見事に臨場感を生んだ傑作。
ワンシーンワンカットの為、ショットによって演者の表情がわからないことがあるが、見せない事で想像させ、より深い痛みを伝えてくれる。
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西島が金魚鉢に餌投げ入れるとこのカメラワークがいい、こんな感じでカメラが全編通して自然に動きを追ってる、編集も結構ブツ切りなんだがうまく溶け込んでる
即興劇だけあって癇癪の演技は強いものがある、喫茶…
昔観た映画をふと思い出したのでうる覚えで。
台本がない状態で作られた映画、男女の関係の亀裂やトキメキを描く、というか描かれていく本作。
何もかもが上手くいかない西島秀俊が勢いで「結婚しよう」と言うシ…