ゴダールはやっぱカラーでこそ真価を発揮しますね。
『中国女』でも同じような感想を持ちましたけど、まず色彩がとにかくカッコいい。ワンシーンにさまざまな色が混在して尚且つそれぞれが強い主張をしているのに…
部屋の男は死んでいたから死んでいたのだ。
ハサミでグィグィ。
女は感情。男は言葉。
映画とは戦場のようなものだ。
愛、憎しみ、アクション、暴力、死……。
一言で言えばエモーション。
気ままに生き…
圧巻。。
名作映画はどのカットを切り取っても画になるという通説は、本作も漏れなくその一例。
ビビッドの原色をふんだんに用いたカットも超芸術トマソンもCG技術の発展していない65年にどうやってロケーシ…
太いシナリオをそれと示すものがない断片や意味を持たないノイズが穿っていった結果に見事な彫刻が残った、そんな映画。
あくまで断片の連なりなのだろうな、映画というと淀みなく流れていくもののイメージが強い…
20世紀のモダニズムがどこへ向かい、その最果てがどのようなものであるかを描いた作品になるだろうか。そのため、映画の冒頭でフェルディナン(ジャン=ポール・ベルモンド)が朗読する美術評論は、そのままこの…
>>続きを読む破滅へ向かう男女の退廃的で美しい瞬間を切り取っている。作中でフェルディナンが俺たちは逃走中の死人と綴っていたが言い得て妙。
中盤から終盤にかけて混沌としたシーンが幾つか差し込まれる。途中までの美しさ…
耐えられないくらい面白かった……
【超雑あらすじ】
男と女と車と船の逃避行
【所感】
映画の骨組みだけでどれだけ描けるか、みたいな映画。
とにかく暴力の横たわり方が最高。
衝撃的な色彩センスに…
このレビューはネタバレを含みます
フェルディナンとマリアンヌはとても対照的なカップルだ。文章を好み論理性を重んじる内向的というか静的な男性と、歌ったり踊ったりするのが好きで感性のまま動的に生きる女性。破局の過去がありながらも共に逃避…
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