同じ近松門左衛門原作で、先に溝口健二の『近松物語』を観ていた所為もあってか、内田吐夢版は大丈夫かな?と心配しながら観たのだがこれはこれで傑作じゃあないですか!
溝口健二とも増村保造とも全く違ったア…
劇場で始まり劇場で終わる、円環というか入れ子のような構造と、ラストの超クローズアップからのズームアウトが、誰もが舞台の主人公になりうると示唆し、物語が語られることの意味(劇中で近松の言う作者の矜持)…
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どんどん悪い方向へ向かっていって
禁断の行為に手を出すシーンの
演技
演出
撮り方が
すごい!
近松門左衛門が狂言回しになっている設定もいいし
ラスト近くで
役者達…
「冥途の飛脚」をそのまま映画にするのではなく、近松自身を登場させてくることで、近松の作劇ってどんなもんだったの?って視点も入れ込んでくるとこが面白い作り。しかしそれによって、映画ならではのメロドラマ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
これまで何度も観る機会はあったのに、なんだかんだで逃してしまい、やっと見ることが叶った作品。
近松門左衛門の「冥土の飛脚」を元にしながら、作者の近松が狂言回しとなって展開していく物語。手っ取り早く言…
近松門左衛門作『冥途の飛脚』を内田吐夢が映画化。
うぶで繊細な優男(中村錦之助)と心清らかな遊女(有馬稲子)の恋愛が、あまりにも悲しい結末に向かうまでを静かに見守る近松門左衛門(片岡千恵蔵)という…
大阪を舞台に飛脚問屋の若旦那(中村錦之助)と廓の女郎(有馬稲子)が恋をする、想いが募り後戻りできなくなった2人に待ち受ける悲劇、近松門左衛門の原作を内田吐夢が映画化
以前見たときは中村錦之助を目的…
ぼんぼんが惚れて惚れてドツボにはまっていく。そんなぼんぼんの一途さに次第に心が傾く遊女。その先にあるのは命がけの恋の道。
それを静かに見守る近松門左衛門。
傍から見れば「阿呆やなあ、あの道楽息子」…