こんな殺風景な長回しがどうしてこうも魅力的なカットになるんだろうか。一つは二人の子役の素晴らしい演技(かわいさ)、一つはスタンダード・サイズの完璧な構図(浜辺のダンスシーンにおける監視塔の螺旋階段と…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
タタン…タタン……タタン…タタン……
十二歳の少女と五歳の弟。二人は列車に乗り込み、会ったこともない父親を探す旅に出る。
舞台は資本主義の波に揺れるギリシャ。進む方向を見失った混迷の時代。
幼い二…
あまりに美しく幽玄な映像だった。幼い姉弟にしか見えない景色と、そこにしか流れない時の移ろいが確かにある。血の通った人間も、風景に同化し存在としてしか意味をなさないような人間も、そのどちらもが虚ろな佇…
>>続きを読む冒頭からラストに至るまで電車が出てくる。姉と弟が乗ろうとすると、発車して、あと僅かで乗れずに行き場を失う。辛うじて次の電車にのれた姉と弟は、固定ショットの長回しで駅を後にする。これ程までに映画的だと…
>>続きを読む白馬が死んだ時、泣きだす弟といっしょになって啜り泣いた
この姉弟の心に入り込んだように見知らぬ土地や、目の前に現れる大人たちに心細くなったり身構えたりした
アンゲロプロス監督の作りだす御伽噺が私に…
ようやく観れました…。かなり回って見つけた本作。一回だけだと、どうしても腑に落ちなかったため、睡魔と戦いながらも二回鑑賞(正確には2.5回ほど)。…到底、全てを理解出来た自信はないが、とんでもない世…
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