このレビューはネタバレを含みます
まいった。さすがジョセフ・ロージー。
孤高の天才ながら、きめ細やかな演出により無駄の一才を省くような職人技まで見せてくる。
華やかなブルジョワ生活の陰で辺境に追いやられる男女の悲哀。
その悲劇の物…
カンヌ・パルムドール受賞作。監督は「召使」(1963)「銃殺」(1964)のジョセフ・ロージー。思春期を迎えた少年の初恋悲話を描く。原題は「go-between(伝言人)」。音楽はミシェル・ルグラン…
>>続きを読むほろ苦い少年の初恋の破れる様というおねショタあるあるな話をこんなにも禍々しく撮ってしまうロージー。誕生日会に現れない娘を探すマーガレット・レイトンの形相たるや!怖い怖い。
フッと放り込まれる未来の描…
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恋の使者として弄ばれた少年の夏
13歳の少年レオはブルジョワの友人マーカスの家で夏休みを過ごす。レオはマーカスの姉マリオンと買い物に出かけ、グリーンの服を贈られる。マリオンと親しくなったレオは彼…
ジョセフ・ロージー監督×ジュリー・クリスティー主演。
もうすぐ13歳になるレオは、上流階級の友人マーカスの屋敷でひと夏を過ごすことになり、マーカスの姉マリアンの清楚な美しさに淡い恋心を抱く。マリアン…
『妖精たちの森』を思い出すが、この映画の少年はあのクソガキ・マイルズより年上の割にかなりおぼこい。
憧れの男女の性行為を目撃した時はさぞショックだろう。
アングルがまた、ラブシーンというより交尾的な…
恋。
なんてありふれたタイトルなんだろう!と思ってフィルマで検索してみれば「恋」と言う字を含んだ映画は数えきれず出てくるけれど、一文字で「恋」は他に邦画で2本しか見つけられなかった。先に取った…
“過去は異邦に等しい”という独白と共に、美しいイングランドの田園風景が広がり、M・ルグランの不安な、しかし甘い旋律が流れる、ロージーらしく感傷の中にもホロ苦さがほとばしる思春期映画の傑作。L・P・…
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