ラルジャンに投稿された感想・評価 - 45ページ目

『ラルジャン』に投稿された感想・評価

少年が小遣い稼ぎのためにカメラ屋に持ち込んだ贋札が様々な人の手に渡り、人生が狂っていく様を独特の冷ややかな視線で表現したロベール・ブレッソンの遺作。カラー映画。80年代~90年代に批評的に最も支持さ…

>>続きを読む


人間の顔から表出するものを徹底的に排除したいという欲望が、首から下を写すキャメラに反映されている。

唯一人間的な感情が漏れたのは、子供が死んだことを伝える手紙を見た男が枕を濡らすシーンか?

人…

>>続きを読む
sonozy

sonozyの感想・評価

4.0

1983年、ロベール・ブレッソン監督の遺作。第36回カンヌ国際映画祭 監督賞受賞。
『ラルジャン』L’argent = お金。原作はトルストイの小説『にせ利札』だそう。

1枚の「ニセ札」から始まる…

>>続きを読む
McQ

McQの感想・評価

3.7

少年の偽札から行き着く終着点。
「スリ」の進化版とも言えそうだけど、比ではない程濃厚な味わい。

一つの理不尽からここまでどん底に持ってかれる展開には言葉を失った。

他の監督作品と同様、BGMもな…

>>続きを読む

物質を平等に撮ることで世界が平らになっていく。
前半のブルーの電話にしろ、
色使いがクールなのには痺れるし、人が全編にわたり落ち着いているので、後半の犬の慌てる様子
犬だけが唯一演技をしているのでは…

>>続きを読む
境界線のモチーフとしてカメラ(額縁)、扉、窓、牢、橋などが頻出する。なんなら扉を開けるのが自分か他人かでも何やらありそう。まあ僕には早かった
床ずれ

床ずれの感想・評価

4.0
やはりブレッソン、音楽が鳴り始めると、彼らの運命も変わっていくようだ。
やすい

やすいの感想・評価

4.2
無駄をこそげ落として映画という機械と化した映画、その方が鮮烈さが増すのだろうね
1000

1000の感想・評価

4.9

2018年度の「100本目」も、無事に傑作と出会えた……。

満を持しての初ブレッソン。こういう撮り方がこの人の作風なのかはまだ定かではないが、手元ばかりのカメラワークが至極好みだった。近頃、病的な…

>>続きを読む
ブレッソンは自身の作品を映画ではなくシネマトグラフと呼んでいたし、映画における演劇性を極力まで排し、素人の役者をあえて使う試みももはや映画という括りからは逸脱してる。

あなたにおすすめの記事