このレビューはネタバレを含みます
本当に当時の世界に入り込んでしまったかと錯覚するくらい、俳優陣全員役が板についているだけでなく、不自然なくらい自然だった。
中盤までは何もかも壊していき、手を差し伸べようとしている人までも強引に振り…
黒澤明、溝口健二、伊藤大輔、小津安二郎、そして市川崑という数多の名監督の撮影を手がけた巨匠・宮川一夫の偉大なる発明、銀残し。大正時代の街を再現するための手法で、今や世界中で使われているものではあるが…
>>続きを読む幸田露伴の娘、幸田文の同名の小説が原作。
落ち着いた色合いながらコントラストの強い映像が圧倒的にカッコイイ。
岸惠子、川口浩、田中絹代、森雅之と演者たちの演技も見事。
放蕩息子とその姉というこ…
継母の言いなりで家事全般ワンオペでこなすゲンの状況が理不尽すぎ…
好き勝手やって尻拭いを家族に全部やらせる弟がアンニュイに「いっそ家を飛び出して冒険をしたい」と言い出した時は、あまりの身勝手さに気が…
どうも最初から最後までこの十七歳岸恵子と三つ違いの川口浩姉弟の年齢違和感が拭えず純愛映画でなくグロテスクな一家の物語にしか感じられなかった。作家で家族には事なかれ主義で甘い父、後妻でリューマチ抱え家…
>>続きを読む 森雅之は、10代の姉弟を育てる有名な作家(幸田文の父、幸田露伴?)は、後妻が、リューマチを理由に長女をこき使っても、知らん顔。
森雅之は、息子とのシーンで、存在感があり、昔の父親を、上手く演じて…