アルフレッド・ヒッチコックの初期の作品で珍しくサバイバル物ですがやはりヒッチコックなだけあって限られた空間の中での人間の心理劇が展開されます。
ナチスの砲撃によって沈められた船からからくも救命艇に…
同じ人間なのか???
人間不信になる映画…。
当時は戦争真っ只中なので、余計そうだったんだろうなぁ。
違う国の人間は、みんな敵!
ホントに同じ人間なのか?と疑問がつきまとってくる…。
今作のラスト…
サスペンスよりも心理描写に重点を置いた、後の『ロープ』、『裏窓』などのシチュエーション・サスペンスに通じる一作。
"『救命艇』は戦争の縮図"とヒッチコック自身に言わしめたヒッチコック流の戦争映画で…
一隻の救命艇での出来事。限定された空間での群像劇
最後まで、この人数、この空間で96分間見せ続けられるのはスゴイ
ただ、最後の方までグイグイ見せてくれるんだけど、最後のシーンの意味するところがイマ…
広い意味での戦争物。
ずっと船の上だし
生き死にも描かれるのに
重くない。
だけど深いなぁと感心する。
不思議な作品。
(スコア内訳)
配役…………4
物語…………4
序盤…………3
終盤……………
アルフレッド・ヒッチコック監督による、戦時下の救命艇に乗り合わせた数名の男女による漂流を描いた密室劇。オープンエアだけど!!
第二次世界大戦下、イギリスに向かう客船がドイツ軍のUボートの攻撃を受け…
このレビューはネタバレを含みます
小説家スタインベックがヒッチコックの方針と合わずに、名前を取り下げたいと申し出た、戦争サスペンスタッチの難破パニック映画。
漂流する救命艇からの脱出劇を、娯楽映画風のサスペンスタッチで描くことの是…