「幸福が楽しいとは限らない」
出だしからなんとも力強いエピグラフ。
中年のおばさんと外国人労働者のメロドラマ。デジャヴだらけのプロットとは対照的に、カウリスマキ風の画面作りはきわめて贅沢。形式によ…
これは一つの愛の物語でありましょうなぁ。
ポイントとなるのはダンスを踊るシーン(1)と階段でご飯ショット(2)の二つで、これは(1)(2)(2')(1')という流れになっている。
全体には外人に対し…
周りの人間の意地悪そーな顔が素晴らしい。
顔のチョイスは重要である。
冒頭のバーでの人々の立ち方。ファスビンダーがストローブの弟子であったことを物語るショット。
ラストの窓を見る2人。『天は全て…
一応コメディに分類されるだろうか。
ドイツ人おばあさんと、モロッコ人青年の、人種・年齢というダブルのタブーを超えた恋愛。
だからといってロマンチックにドラマチックに脚色されているわけでもなく、わりと…
掃除婦として働く初老のドイツ人女性エミ、20歳以上も年の離れたモロッコからの外国人労働者アリ。ヒトラーの残した負の思想がいまだ根強く残る1974年の西ドイツを舞台に2人が差別や偏見と闘いながら愛を育…
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主人公のおばはんが結婚を子供たちに公表したときの、子供たちの呆然とした表情のクローズアップのシーンがツボだった
独特の間と、ほのぼの感と漂う哀愁がなんともいえない雰囲気を醸し出していた
主人公…
監督のマイノリティに対しての優しいまなざし
映画はメロドラマの体をなしているけど、差別や偏見なんていうテーマを押し付けがましく感じずに、すんなりと受け入れてしまった自分に驚いた
ただならぬ設定と展開…
© RAINER WERNER FASSBINDER FOUNDATION