昔は結構好きな映画だったのに、嗜好が変わってから再び見るとそこまで良いとは思えなかった。
基本的にネオレアリズモな演出で人間描写をメインに映した映画だけど、人物の影のつけ方とかのっぺりしすぎていて…
時代が違うからか家族を大切にする方向性が自分とはかなり違っていて驚いた。
昔のイタリアはこうなんだろうか。
ストーリーとしては兄弟バラバラな人生を選んでいたり価値観がみんな違っていたりするので見て…
ヴィスコンティ特集にて。ヴィスコンティ作品は『ベニスに死す』と『ルードヴィヒ』といった豪華絢爛な上流階級を描いた後期作品しか観たことがなかったが、下層階級の家族を描いた初期作品の本作はそれとは対照的…
>>続きを読むしばれる真冬にあたたかい映画館でヨーロッパの貧乏人たちを眺める幸福。。
ちまちまと煽る音楽がどの場面でもダサ気味。各章のタイトルが章内容に合ってない。
でも、脚本には悪い点は特になかった。
しか…
東京・阿佐ヶ谷で上映されている「ルキノ・ヴィスコンティ特集」の中の一本。
ここで上映しているデジタル修復版は、当時の上映で検閲にかかった2つのシーンも復活した3時間の大作。
いや〜、凄かった‼️
…
ルキノヴィスコンティの代表作でイタリア=フランスの合作映画
聖人の様に清い三男ロッコ役はアランドロン
物語は順繰りに上の兄弟からその視点で話が進む体だが、その互いは曖昧に結びつけられ物語は一筋の線…
このレビューはネタバレを含みます
ウエストサイドストーリー以来久しぶりに映画の登場人物にこんなに怒りを抱いた…
(アランドロン祭り第7作目!)
シモーネはダメ男すぎるだろ…
それに対してロッコの寛大さと言ったら…
私だったらチーロ…
Visconti全作品の中で、夏の嵐と共に一番好き
暗い哀しい、イタリアの南北問題を描きながらも、暗さに押し潰されない人間の強さ
Roccoを演じるドロンが、美しすぎる
陰のある繊細で優しすぎ…
妄念に取り憑かれたシモーネが狂人ならば無尽の寛容を持ったロッコもまた狂人。
「家族」を無条件に肯定しようとする価値観や、ナディアの意思を一切顧みない兄弟に感情がついていかず、個人的な感情から言えば肯…