パリ在住の80代の夫婦、ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)とアンヌ(エマニュエル・リヴァ)。共に音楽教師で、娘はミュージシャンとして活躍と、充実した日々を送っていた。ある日、教え子が開くコ…
>>続きを読むもうずいぶん以前の報道ではあるものの、この映画を振り返るたびに、日本の老夫婦が焼却炉に入り自死したニュースを、抱き合わせるように僕は思い出すことになる。妻の介護に限界を感じた夫の遺書の始まりは、「今…
>>続きを読む食事はおろか水分補給にすら儘ならなくなり、口内に含んだ水を幾度も漏らしてしまう妻。めげずに献身的な態度を守っていた夫が、思わず理性に先んじ身体が動いてしまい、妻の頬に平手を打つ。
幼年期の想い出を感…
ハネケ作品ではおなじみの、冷たさすら感じる俯瞰のショット。思わず身構えるが、拍子抜けしてしまうくらい直球に、画面はパリのアパートでの老夫婦の暮らしを淡々と捉えている。
裕福なリタイア後の高齢者。もと…