またもや宮川カメラの凄さを思い知った。女体がもつ「艶」の質感・色彩の映像表現としては最高峰ではないだろうか。ただ、たとえ女郎蜘蛛が無かったとしても同じ行動したんじゃないの、この人たち、と思わせてしま…
>>続きを読むマスクをすれば大抵の人間は美人に見えるとばかり思っていたが、決してそうではないと分かる今日この頃。若尾文子の女優美が際立つ企画「若尾文子映画祭」で、41作品が角川シネマ有楽町において公開された。ぽっ…
>>続きを読むお艶(若尾文子)の行動は元からの性分が堅気じゃなくなったことにより成長してそうなのか、女郎蜘蛛の刺青のせいでああいう風になったのかどちらかわからないところがよかった。
全編を通して緊張感があった。…
思い出記録
学生の時に授業で見た記憶。
その後気に入って原作も読んだ…のか、さらに課題で原作見て感想を書け的なことで読んだのか…記憶ってこうも曖昧になるんだな、としみじみ。
とにかく映画は気に入…
谷崎潤一郎原作の「刺青」を監督増村保造、撮影宮川一夫、脚本新藤兼人、そして主演若尾文子で描く絢爛かつ淫瘍な映画。
4Kで初めて鑑賞したが、若尾文子の蠱惑的かつとてつもない妖艶な艶技に魅了された。
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背中に張り付く女郎蜘蛛。食らいついて魂を吸う。沈めておしまいな。度胸で図太く。まくし立て揺すり巻き上げる。殺して当然とちからずくで突き刺す。降る雨舞う雪散る花弁。霧がかる橋と日陰の林道。怯える弦楽。…
>>続きを読む『卍』(64)『痴人の愛』(67)の異常さを遥かに超え、『盲獣』(69)の異様さに迫る、鬼気迫る世界。
その中央にいる若尾文子のキレの良さは、男なら一度はハマりたくなる“蜘蛛女”。
ポルノに近いエ…
増村監督らしい演出でエロチシズムとグロテスクな映像が4Kデジタル復元版によって鮮やかに映し出されていました。
男の情念、女の情念がスクリーンいっぱいに描かれて最後まで飽きることなく観ることができて満…