アケルマン的『生きる』?
孤独感が強めのよく喋る人々と出会ったり再会する旅。
新作のプロモーションのためヨーロッパ各地を旅する映画監督アンナ。プロモーションの場面は無いけど。
会ってすぐ身の上話…
孤独には種類がある。
積極的孤独ソリテュードと消極的孤独ロンリネスに加えて無気力的孤独があるのではないか。
社会から疎外されつつも、自分を保つために必要な孤独であるため鬱々としづらい。しかしその分、…
会話は少ないしごく普通の日常的なシーンが続くだけなのに、夜中であっても起きてずっと観ていられるこの映像の引力は何なんだろう
ホームのベンチで虚空を見つめながら「女は結婚して、子供を産まなきゃダメ」…
原題『Les rendez-vous d'Anna』(1978)
監督・脚本 : シャンタル・アケルマン
撮影 : ジャン・パンゼル
編集 : フランシーヌ・サンドバーグ
出演 : オーロール・ク…
2023/05 CS録画。初シャンタル・アケルマン監督作。プロモーションのため欧州を転々とする映画監督の話。繰り返される左右対称、長台詞での語り、流れていく街並み。「合わなかったかも」と思いながら観…
>>続きを読む近年フェミニスト映画監督として再評価が進んでいる女流ユダヤ人映画監督シャンタル・アケルマン。その分身であろう主人公の映画監督アンナ(オーロール・クレマン)が旅先のホテルでカーテンを全開にする横移動カ…
>>続きを読む
映画『TAR/ター』へ大きな影響を与えたとされるアケルマン監督の『アンナの出会い』見たら、本当に驚いた。廊下を歩くところを横から撮ったアングル、ホテルの窓を開ける動作、タイミングが見事に一致。映画…
全てのカットが透視図法的なアングルになっていて、まるで絵画の中をアンナが動き回っているかのよう。そしてその画がロードムービーで展開していく。行く先々で様々な人と出会うが、皆少しずつアンヌの生気を奪っ…
>>続きを読む