ヒトラーへの285枚の葉書の作品情報・感想・評価・動画配信 - 40ページ目

「ヒトラーへの285枚の葉書」に投稿された感想・評価

あぎり

あぎりの感想・評価

3.9
戦争で息子を死なせた親が反ナチに転じて延々とヒトラーやめろ戦争やめろと書かれたカードをそこらへんに置くだけの話でした。
その行為自体は便所の落書きと同じでなんの意味もないことではあったのですが、捜査の過程で全てを読んだ人間に影響を与えたことだとか届けられなかったカードがあることに少し希望が見えなくもなかったですね。

ユダヤ人の老婆、密告する男、戦争への貢献を呼び掛ける活動をする女性たち、カードを拾ったために不幸なことになる博打打ちのおっさんが直接的には絡むわけでもないですけど戦争中の不幸さに色を添えてますね。
でん

でんの感想・評価

3.5
近年、反ナチ反ヒトラーをテーマにした作品が多く作られているが、今作もその一つ。
正直、商業ベースに乗るような大衆作品ではない。

ナチスに心服していたドイツ人夫婦が息子が戦死した事をきっかけに反ナチに転じ、ナチスやヒトラーを批判するメッセージカードを街中に置き、孤独で絶望的な反ナチ活動を行う。そこに密告を生業とするもの、迫害され追い詰められるユダヤ人老婆、自分の行動にさいなまれるゲシュタポの警部などが絡む。

ある程度のあらすじは知っていたし、結末も知っている状態で鑑賞したけれども、それでも最初から最後まで胸が締め付けられるような時間が続く。

自分は、ナチスとヒトラーにすべての責任を押し付けて平然と被害者ヅラしている戦後ドイツ人には疑問と嫌悪感を持っているけれども、この映画に描かれている恐怖社会もまた隠しようのない事実だと思う。

観た者がそれぞれ考えさせられる作品。
30〜40人の観客がいたが、エンドロールが終わるまで誰1人立たなかった事に驚いた。

原作の邦題「ベルリンに一人死す」の方が訴求力あると思う。
けろえ

けろえの感想・評価

3.8
深々とじわじわとサスペンスのようにせまってきます。夫婦愛に泣かされました。
のん

のんの感想・評価

3.2

最愛の息子の喪失により、従順な市民だった夫婦の心に大きな変化が起きる。
命がけでナチス批判のカードを市内に撒く二人の静かながら力強い反骨精神。そして2人の深い絆、愛。

そこに、この事件を捜査する警部(ブリュール)の正義感と捜査官としてのプライド、心の揺れ、惑い……

何をきっかけに、どう動くか。
揺れが変化をもたらす静かな緊張感と夫婦の愛が良かったです。
TOT

TOTの感想・評価

3.2
1940年から3年間、ヒトラーを批判する葉書を書き続けた、実在する夫婦を元にした物語。
独裁政権下で自由な報道を!と訴えた夫婦を演じるグリーソンとトンプソンの重厚さ、2人を追うブリュールの悲哀。

終映後のトークイベントでは松尾貴史さんが
「日本の近未来を見るような。“総統の命令は希望と同じだ”って台詞があったけど、それって忖度ですよね。葉書の90%以上が政府に届けられてしまう恐ろしさ。自由に発言できるような時代をなんとか続けていかなきゃいけないなと思った」
と言い、宇都宮けんじさんは
「松尾さんは90%以上が政府に届けられたことの恐ろしさを仰ったが、私は届けられなかった葉書があったことに希望を見る。恐らくドイツにはそういう戦いがたくさんあったのでは。それが今のドイツを作ってるのではないかと、勇気を貰った」と。

他にも、最近のヒトラーに材を取る映画の多さは全体主義やファシズムの芽生えを危ぶんでいるのではとか、劇中のご夫婦の行為は今ならツイッターで別アカからネカフェで書き込むようなことという発言に頷き。
11日に共謀罪法も施行される日本と遠くない、考えさせられる映画なので皆さんにオススメしたい〜〜と。

上手な作劇ではないけれど、今の日本にも通じる管理社会への抵抗は、今観ると尚響くはず。きっと。
@試写

アウシュヴィッツから生還し、数々の貴重な証言を遺したプリモ・レーヴィが「ドイツ国民による反ナチ抵抗運動を描いた最高傑作」と評したという、この映画の原作小説『ベルリンに一人死す』(邦訳はみすず書房)がどのように生まれたかが興味深い。

作者のハンス・ファラダ(1893−1947)はドイツ人。決闘を装って死のうとしたり、横領罪で服役したりと破滅型の青年だった。地方新聞の記者として取材した農民の暴動をもとにした小説を発表後、『ピネベルク、明日はどうする!?』(1932)がベストセラーとなる。大戦中はナチスにより「望ましくない作家」に分類されたが亡命せず、極度のアルコール及び薬物依存症に陥り、精神病院などで戦後を迎えた。後に東ドイツの文化大臣になる人物から小説の材料として渡されたゲシュタポの秘密文書に、夫婦ふたりでヒトラーを告発するハガキを街のそこかしこにそっと置くという抵抗を行ったハンペル夫妻の記録があった。ファラダは1946年、ヒトラー時代に自分がつぶさに見た現実を折り込んで長編小説として書き上げて3か月後に死去。

その小説が戦後60年余り経って2010年、初めて英訳されて世界的に知られることになった。フランスの俳優ヴァンサン・ペレーズは英訳される前から映画化を試み、資金繰りで暗礁に乗り上げていたところ、英訳がベストセラーになったことで英語での製作がようやく決まったという。

夫妻役はまず妻のエマ・トンプソンが決まり、職工の夫にブレンダン・グリーン。彼らを追うゲシュタポの警部にダニエル・ブリュール。

たったふたりだけのひそやかな抵抗運動。独裁体制下での夫妻の行動とその結末を見続けるのは、映画だとはいえ、身体が強張った。声低く語られる言葉の重さを私ははたして受けとめ得たのか・・・・・・?
MURANO

MURANOの感想・評価

3.5
反ヒトラーの思いを285枚も地道に手書きして街頭に置いていき、民衆にナチスの恐怖を伝えようと孤軍奮闘した男の話。

後半はぐいぐい引き込まれたし、何よりこの歴史エピソードを知れて良かった。現代なら、SNSでのたった1回の投稿が何かを変える可能性などに繋がりますね。

原作小説の邦題は「ベルリンに一人死す」。う〜ん、そっちの方が良いんだけどなぁ。
MiwaKoka

MiwaKokaの感想・評価

3.0
衝撃的なオープニングか、衝撃的なエンディングへ。
アウシュビッツも、爆撃もない。
静かなのに、心にズシンと響く反戦。

夫婦の絆に心打たれる。
Shoty

Shotyの感想・評価

3.6
息子を戦争で奪われたドイツ人夫婦が ヒトラーは私の子供を殺した あなたの子供も殺される。 ヒトラーの悪魔の影がヨーロッパを覆う。など ヒトラーに反発する内容をカードに記し 街中に置いていく

Führerと書かれた絵葉書を塗って
Führer→Lügner (嘘つき)に変えるおじいちゃんの最初の抵抗が印象的
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