「シテール島への船出」と「霧の中の風景」のあいだに撮られたにしては、これはちょっと作風が違う。あの異様なまでのロングテイクはさほど目立たない。アンゲロプロスの形容詞みたいな「圧倒的な映像美」は影をひ…
>>続きを読むアンゲロプロス五本目。
これまでアンゲロプロスをそれなりに観てきて、癖だったりにもそれなりに慣れてきて、眠気も催さなくなってきた。
それでもこれは、自分にはいろいろ刺さらないと感じた作品だった。
懐…
このレビューはネタバレを含みます
過去に囚われた中年男性の過去を巡る旅。くっついて来る路頭に迷う若き野良猫。傷の舐め合いにも近い孤独と孤独の関係。その化学反応は刹那的であり、傷の舐め合いの先には遠のいたはずの絶望の匂いがまたしても漂…
>>続きを読む久しぶりのテオ・アンゲロプロス監督「蜂の旅人」
蜂飼いの老人と家出少女との旅。
閉館された映画館で、互いに交わるも、孤独さがより際立っていく。
映画全体を漂う虚無的な寡黙さが胸に染みる。…
たしか池袋 文芸坐で10年以上前に見た記憶
その時は監督など気にせず映画を観てましたがやはりテオアンゲロプロス作品 凄く心に残る映画だったことだけは覚えてる
よくぞ昔々映画館で観たなの当時の自…
アンゲロプロス作品と言われなければ分からないほどの、不思議な雰囲気のある作品。まぁいかにも彼の作品に求めるものは本作のそれではないのだが、駄作というわけではないだろう。よくありそうなオチも嫌いではな…
>>続きを読む唐辛子
教師のかたわら、父を継いで蜂飼いの旅を続けてきた初老の男が、娘の結婚式を家族との別れに旅立った
蜜蜂を連れて昔の仲間を訪ねてまわる途中、ひとりの少女に出会うのだが……
テオ・アンゲロプロ…
「愛しのタチアナ」の車が突然店に突っ込むショットは本作からの引用なのかな。店に車突っ込むなんていろんな映画であるけど本作ほどの唐突さと外連味は中々ない。
フレームの外から突然やってくるシーンの描き方…