イギリスでは1980年代のサッチャー政権以降、ずっと福祉をカットしてきた。
「競争に勝った者が多くを得るのは当たり前で、福祉で人は努力をしなくなる」という考えから。
それは、『新自由主義』と…
あらゆることがマニュアライズ化されたこの世の中では、制度の穴に落ちてしまった場合、ダニエルブレイクのような悲劇的な結末を迎えてしまう。何十年も年金を納めてきたのにこのザマという言葉が非常に重くのしか…
>>続きを読むまるで、ドキュメンタリー。
ホンも演出も演技も、みな芝居してない様に見える。
フィクションとしては、理想的な出来なのではないだろうか。
が、それは、ホンも演出も演技も練りに練られた結果に違いない。…
怠け者でもたかり屋でも物乞いでも泥棒でも無い、実直な市民の命も尊厳も守れない制度ってなんなの。怒りと憤りが湧きっぱなしだった。
制度や法が人を殺す社会の現実。病気や貧困で本当に助けの必要な人々に届…
もう開始15分程度から終始、胸が痛くて痛くてどうしようもなかった。
【君は遠い土地と二人の子を連れて頑張っているじゃないか。こんなこと大したことないんだ、大丈夫】
フードバンクでダニエルがケイ…
『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016)
原題:I, Daniel Blake
監督:ケン・ローチ
映画史に残る傑作。イギリスの労働者階級の現状は日本の状況とオーバーラップし辛いシーンも多いが…
怒りと諦めの先にあるもの。
心臓を患い働けなくなったダニエル・ブレイク。国の援助を受けるにも制度の壁は高い。同じく制度の穴にはまったシングルマザーを助けたことから生まれた交流により厳しい現実と向か…
カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したケンローチ監督作。
今回もケンローチならではの作品になってます。なんでもデジタルな現代で、ダニエルの世代の人たちが辛い思いをしてるのは事実。国からのサポート…
身につまされ過ぎて辛い。舞台はイギリスだがここ日本でも何らかの給付を受ける場合はとにかく面倒な手続きが必要だし(払う方はとても簡単なのにな)、いわゆるワーキングプア等抗えない貧困に陥る可能性は身近に…
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【鼻水垂らして泣いた】
映画館で観れなかったのでDVDにて鑑賞。
心にじんわりと何処までも広がる作品。
人の優しさ、残酷さ、弱さ、強さ、不平等さ、そして希望、全て現実的に詰め込まれた、素晴…
© Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2016