木靴を履いた子どものほっこりストーリーだと思っていたら、歴史的に貴重なイタリア19世紀末の貧しくも敬虔な農家を描いたネオレアリズモの長編だった。四軒長屋の農家の暮らしをドキュメンタリーのように映して…
>>続きを読む素人だからこそできる演技というものの完成形であり、ネオレアリズモの風をも感じられるエルマンノ・オルミ監督作。
木靴と街路樹のエピソードは飽くまでその中の一つに過ぎず、19世紀末から20世紀はじめの、…
【この世界の片隅に手を差し伸べる】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載の『木靴の樹』を観ました。映画に嵌り始めた中学生の頃、『旅芸人の記録』とか『Z』とか『友だちのうちはどこ?』とかミニシアター…
19世紀末の北イタリア、ベルガモ。貧しい小作農場を営なむ4つの家族の物語である。
働き、子を産み、育て、神に祈る。
垣間見た地主たちの暮らしの優雅なこと。
神の意思とは。神を信仰するとは。
映像が美…
このレビューはネタバレを含みます
2021/12/07 DVD
1978年第31回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。約3時間の長編にも関わらず、カンヌの大観衆の誰一人として席を立たず、パリ、ニューヨークを始め世界各国で繰り返し…
北イタリアの貧しい農民たちを自然主義的に切り取る。
実世界を生きる演技経験のない農民たちが自然光に照らされながら映し出されていく。
ドキュメンタリー的な語り口によってこそ、名もなき人々の生傷が浮…
ずっと聞こえてくる鐘の音
農民の姿にミレーの『種まく人』を思い浮かべ・・・
いいえ あれほどの力強さはないかもしれません
ミネクの瞳
静かに見送る隣人たち
霧の中に消えていく馬車
バッハ カン…
このレビューはネタバレを含みます
イタリアの田舎の農村で暮らす人達の慎ましい生活を描いた、半分くらいドキュメンタリーの域にある映画。
地主さまに三分の二も取られてしまう為、小作人達は貧しく、しかし毎日を生き抜いていている様子が美しい…
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