茲山魚譜 チャサンオボの作品情報・感想・評価 - 5ページ目

「茲山魚譜 チャサンオボ」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

二回目 ★5.0
2021年12月11日 @シネマート新宿


一回目 ★5.0
2021年12月07日 @シネマート新宿


ずっと、目頭に涙を溜めながら観ていた。
19世紀初めに著された海洋生物学書「茲山魚譜(チャサンオボ)」を元にした韓国の時代劇ヒューマンドラマ。

キリスト教弾圧で流罪になった学者・丁若銓(チョン・ヤクチョン)は、たどり着いた島で、一人の青年漁師・昌大(チャンデ)と出会う。
昌大は、海洋生物に詳しく、丁若銓は驚いた。
老子、荘子、西洋の学問などあらゆるものを学んできたが、私は海の生き物を知らない。
人の正しい道のため、何を学んできたのだろうと。
一方、昌大は書物を読もうと苦心していたが、学がなく読むことに苦労をしていた。
互いに師弟関係となり、やがてはそれを超えた友情となる話。

個人的には、変則形の韓国版「切腹」(小林正樹監督)だと感じた。
時代劇の形式はとっているが、過熱さが増す自国の儒教社会への批判。
学びの本質とは何か?と通して、現代の受験戦争や学歴社会、兵役問題などに対する痛切な問いかけをしている。
所々コミカルで、ここがキーポイントと示すが如く、分かりやすくセリフで言ってしまい、陳腐な演出もみられるが、概ね印象は良かった。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=5PlHabckbu0
Junpei

Junpeiの感想・評価

4.8
白黒で描かれる歴史映画。まず日本のキリシタン弾圧のような、キリスト教徒の迫害が朝鮮でもあった事に驚いた。白黒で描かれる事によって、風景や海の波、海産物、書を書く描写が鮮明に映る。またここぞという場面でカラー表現を差し込むのも良い。パラサイトの家政婦の役でお馴染みのイジョンウンが良い役を演っていて、コメディセンスが光っていた。伝統的な男尊女卑、家父長制を根本の学問を元に批判している内容も良い。
Today4601

Today4601の感想・評価

4.2
モノクロでありながら海も空も月もとても美しい。
流刑の憂き目にあった官史と若い漁師との交流は好奇心と学ぶことの喜びがスクリーンから溢れてくる様だった。
学ぶとはなにか、なぜ学ぶのか。
二人を見ていると学問とは快楽なのかもしれないと感じる。
ソル・ギョング氏が時代物を演じる姿を見るのは初めてだった。強烈な役柄が多い印象なのだが今作は穏やかかつユーモラスで親しみやすかった。
ずっとモノトーンの画面で、長い詩を読んでいるようだった。話の展開はほぼ予想通りだけど、響きのよい語りと海と島の生活をうっとりして観ていた。
Rucola

Rucolaの感想・評価

4.0
韓国映画のレビューを続けて、今作でなんと100本目!達成感もあるので、今後はまた他の映画も混ぜつつレビューします。
いつもお付き合い、本当にありがとうございます♪


ここで、韓国映画ドラマあるあるを少し。

・とにかくジャージャー麺よく食べる

・出所したら豆腐食べさせる
※これはどうやらそういう習慣らしい

・会うとだいたいおばさんとかが、「ごはん食べた?」って聞く→食事シーン、そして美味しそう

・差し入れは栄養ドリンクになりがち

・キスシーンとか画面の端に映して、残りの部分は風景だったりする

この数ヶ月、韓国映画とドラマ観過ぎて、キムチとかいっぱい食べるようになってしまった!影響受けすぎな私。


さて、記念すべき100本目は、どうしても観たくて映画館へ行ったこちらの作品。
韓国映画でモノクロって初めてだったかも。

キリスト教を信じたために、流刑となった主人公の学者(ソル・ギョング)と、島に住む学習意欲の高い漁師の若者(ピョン・ヨハン)の交流を描いた作品。
ほのぼのした雰囲気もありつつ、その時代の苦しさもきちんと描かれている。

韓国ってキリスト教徒が結構多い国だと思っていたけど、日本のようにキリスト教を異端としていた時代もあったなんて知らなかった。

とにかくソル・ギョングとピョン・ヨハンのやり取りが素晴らしく、演技もとても良い。周りの人々を演じる俳優さんも結構有名な人出てて良かった。
特にその中でも、『パラサイト』の北朝鮮キャスターモノマネが最高だった家政婦役のイ・ジョンウンがいい味出してた。

映像はモノクロだけど、それが逆に良かったり、音楽は少し大袈裟な気もしたけど意外と効果的だったり。
何とも言えないバランスで素晴らしい映画だった。

とても観やすい作品だと思うし、良い作品なのでもっと広まってほしい。Filmarksでさえ、レビューしてるの200人もいない…
なかなかシネコンでの上映とかは難しいのかな…
いつかレンタルや配信があったら観てほしい。

あ、映画館でカルシウムたっぷりの、小魚&ピーナッツみたいなのが入ったおつまみを入場特典で貰って笑った。
しかも、海鮮プルコギ味(笑)
キヨ

キヨの感想・評価

4.2
白黒でもめちゃくちゃ伝わる画力と言うか演技力とゆうか。とにかくよかったです。

1994のかわい子ちゃんとか、不時着のセリオンマとか、椿のオンマとか…とにかく良かった!
uyuyu

uyuyuの感想・評価

4.0
いや〜よかった!これ大好きだわ私。
高明な両班の学者が島の若者から魚について学ぶって、それだけでワクワクする設定だよね。先が読めてしまうストーリーなのだけど、それでもジワーと感動するやつ。
役者がいいからかね〜?ソルギョングはもちろん、ピョンヨハン!!😭最高の演技だった。怖くないリュスンリョンも新鮮でよかった。
しかし、流刑と言いつつのんびりした自由な生活でみんなにもてなされたりもしてたけど、流刑ってあんな感じなんだっけ?
あと、ピョンヨハンがかついでたあのでっっかい魚は本物ですか?
para

paraの感想・評価

4.2
韓国。
キリスト教を排斥する時代の史実をベースにした、水墨画のような美しい作品。

学而時習之
学而不思則罔。思而不学則殆。

学ぶ悦びと好奇心を持つことの大切さ。
そして信念を曲げないことの難しさ。。。
志が真っ直ぐであるが故に打ち当たる苦難や困難。
悪しき慣習を断ち切ることの難しさ。

生まれた時代が違っていたら、、
いやその時代だからこその志の高さなのか。

目が痛くなるほど涙し、映画を観た直後の電車の中で、思い出しただけで涙が溢れてしまったくらい心を動かされた。

学びに終わりはなく、人間、死ぬまで探究心を持ち続け学ばねばと感じ入りました。
そして学ぶことが手の届くところにある有り難さに感謝。
り

りの感想・評価

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ソル・ギョング主演とあってはもう見るしかねえと思いたち鑑賞。
パラサイトの家政婦さんやエクストリームジョブの班長も出てます。

謙虚に学ぶことの尊さが描かれている作品。韓国の歴史を全然知らなくても、日本人にはとっつきやすい内容に思いました。キリスト教が弾圧対象だったり、漢詩や朱子学、孔子など馴染み深いワードがいっぱい。

ただちょいと風景描写がクサいのが気になりました。星空とか急にカラーになるところ…うん…やりたいことはわかるんだけどね…。

でも!それ以外は本当によかったです。
先生は学問の知識だけでなく、物事の見方や本当に大切なものを昌大に伝えてくれていたんですね。王のいない世界について彼にも分かる日がきっとくると信じていたのではないでしょうか。
また昌大からも沢山のことを学び、世のために還元したいとう強い意志のもと最期まで茲山魚譜を書き続けました。

まったく美しい話やで。泣いちゃったよ。

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