ロベール・ブレッソン監督の長編第3作。
カトリック作家ジョルジュ・ベルナノスの同名小説を原作に、聖と俗の間で葛藤する若い司祭をモノクロームの静謐な映像で描く。
原題:Journal d'un cur…
ブレッソンが撮る寂死映画はどれも素晴らしい。ブレッソンの描く驕りと俗物さに満ち溢れた神なき世界は、鬱を患い苦しむ人間には嘘偽りがなくて心に沁みる。100%より10%程度の優しさの方が、よっぽど心救わ…
>>続きを読む信仰無しで既に成り立ってるような閉鎖的な田舎の町に理想を持って赴任した若い司祭が、信仰を広めたり信仰によって助けようとするけど、町の人は必要としていないしむしろ信仰があることでむしろ今のバランスが崩…
>>続きを読む映像とテクストの対峙は現実と精神の対峙(そして胎児)だと思ったし、それ抜きで普通に面白い。バイクの後部座席でほころぶ司祭の表情にグッとくる。固いこと言ってっけどみんな変わんないじゃんね…そして、全て…
>>続きを読むブレッソンのモノクロは映画館では初で、大きなスクリーンこそ光と影がより映えて美しい。
印象的なのは次の場面に切り替わるシーンが3段階くらいにわけてゆるやかに閉じていく様。
ぱっと素早く切り替わらずに…
やっとブレッソン分かった。不朽の名作。ライフタイムベストクラスです、個人的には。まずは、しばし、いくつかの素晴らしいシーンに思いを巡らすこととする。神の存在を疑う時に、背後に黒く光るロザリオ。思わぬ…
>>続きを読む今年2月に見た『少女ムシェット』と同じ原作者、同じ監督の作品ということで関心を持ち、見に行きました。1951年作品。70年もの時を経て日本では劇場初公開。モノクロの画像が陰影深い。
物語は、タイト…
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