このレビューはネタバレを含みます
風が全く吹いていないので、枯れ葉もポトンと地面に落ちて来そうな相変わらずのアキ作品の味は、秋(アキ)味といってもいいような日本の静かな晩秋のような感じがします。
セリフが少ない上に大袈裟な出来事も一…
迂闊なことに前作の時に引退宣言していたのを知らずにおりました。もしくは完忘です。
ということで普通の「きたきた新作」テンションでアキ・カウリスマキ監督最新作を観てきました。
いやぁ〜。
この複雑で…
シンプルかつよくあるストーリーを、アキ・カウリスマキは芸術品として仕上げ、その作り方には天才の才能が光る。
赤白のストロー、壁紙、服、ポスターなどの細やかな配色とセンス抜群なライティングが目を奪い、…
フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督が引退宣言したにも関わらす、5年ぶりにメガフォンを取った作品。2023年第76回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞。初日から満席に近い状態で、年齢層も高く、映画ファ…
>>続きを読む枯葉と言うと物悲しいものだが、色づき移ろいを感じる一面もある。
これは木々にとってはただの日常で、人々はそこに生命を見出だし魅了されている。
この作品も彼女らの日常の一部を描いているにすぎない。
…
超ミニマルな感情の起伏と会話。テレビもスマホもない世界。いつの時代とも知れないノスタルジックで寓話的な世界。なのにラジオから常に聞こえてくるのはウクライナの惨状。独特のカウリスマキワールドで描かれる…
>>続きを読む© Sputnik Photo: Malla Hukkanen