蟻地獄にハマった男。
不可思議で、不条理で、不気味なその場所で、
男は砂にのまれ、正気を失っていきます。
『確かなものなど、この世には無い』がこの映画の主題でしょう。
そしてベースにあるのは、…
2022/4/8 @ シネマヴェーラ
日本の映画音楽家Ⅰ 武満徹
念願の鑑賞。
10代の頃に原作を読んだ時は、村人とグルになって恐ろしい女だと思い、男も女に溺れてこの生活を選んだように思っていたけ…
日本が世界に誇る不条理映画の名作。
その不条理度合いは、カフカに匹敵する。こういう不条理な物語が世界的に愛されるのは、実のところ、どこの国に置き換えても成り立つ普遍性があるからだと思う。
勅使河…
高校生の頃に読んで衝撃を受けた大好きな安部公房作品の一つ。だいぶ前に映像化されていると知ってから、ずーーっと映画館のスクリーンで観たいと願っていた作品。ようやくその時が…!35mm上映@シネマヴェ…
原作未読。村社会のジメジメした旧弊さとコンプレックス(「砂が無ければ誰も相手にしてくれない」)を体現し、それが限られた空間では言い知れぬ力となることさえ示している岸田今日子が見事だった。砂が崩れてい…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
帰属意識と自我がぐにゃぐにゃしてる話 映画館で見る映画が久々で、しかもそれが初の勅使河原監督作品だったので余計凄まじかった。
女性の妊娠発覚で完全にその土地から出られなくなる。というか終盤はもう自我…