こんな非業の死で幕を閉じる物語なのに「切ない…」と思えないのは、どこかで現代の感覚で見ると納得しかねるところもあるプロットだからだろう。
けれども、そんな中にも時代を超越した人間の愚かさみたいなも…
本作のストーリーは、はっきり言って、三流とまでは言わないが、二流である。その意味では、本作の音楽を担当している芥川也寸志の父親、龍之介が1918年に書いた短編『袈裟と盛遠』の方が、心理主義的解釈で…
>>続きを読むU-Nextで鑑賞。京マチ子が亡くなったので、何か彼女の作品を、と観てみました。
私は「羅生門」より本作の方が好きです。本作だってカンヌグランプリ、オスカー名誉賞、衣装デザイン賞なんですから。白黒よ…
これがカンヌ獲ってますからなぁ。京マチ子の魅力は当然だとしても、ストーリーもたいして面白くないし、長谷川一夫のストーカーっぷりもそこまでキモくないし、いまいちでした。デジタル修復されて衣装などの映像…
>>続きを読む大映初のカラー映画。日本独特の色彩感覚にうっとり。何処で止めても美しく華やかな極彩色。くっきりとした質感の中、それでも京マチ子演じる袈裟の儚さや健気さは淡く柔く存在していた。映像とは裏腹に物語は陰湿…
>>続きを読む長谷川一夫の鎧の青、寝室にかかっている御簾の青の色艶は他の映画で見たことない味わい。
色彩のきらびやかさ、布のきめ細やかな感触に見惚れはするけど、いいぞ~もっとやれ~というほどではない。何なんでし…
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