〖1950年代映画:浮世草子実写映画化:文芸映画:新東宝:日本映画傑作全集:日本名作映画集:ATB〗
1952年製作で、井原西鶴の浮世草子を実写映画化の文芸映画らしい⁉️
こんなに…男運の無い人って…
名脚本家依田義賢(よだよしたか)によって、西鶴の『好色一代女』は、フランスの現実主義作家モーパッサンの作品『女の一生』ばりに塗り替えられて、語られる。映画の出だしでは、まずは、京都島原の遊郭の太夫…
>>続きを読む1952年”西鶴一代女 ” 原作井原西鶴。脚本依田義賢。監督溝口健二。
ヴェネチア映画祭国際賞受賞。
井原西鶴は商都大坂で活躍した文人。
勃興する貨幣経済を背景に武家と商都の物語を生み出した。
…
ある女が辿る魂の遍歴。
一瞬の弛みも許さない完璧主義で造り上げた、鳥肌が立つほどの最高芸術。世界に誇れる日本映画の名作です。
当時スランプに陥っていた名匠溝口健二の執念と、名女優田中絹代の意地を…
初 溝口健二です。
運命によって、
男から男へと流れ、翻弄される女性
お春の物語。
お春を演じるのは、往年の大女優 田中絹代。
溝口健二と田中絹代は、恋仲だったそうです。
まるで「初恋のきた…
封建制度下の江戸時代を舞台に、運命に翻弄され悲劇的流転の人生を歩んだ女性の一生を描く。
宮仕えからの洛外追放に始まり、松平家への嫁入りと放逐、遊郭の太夫、呉服屋の女中、扇屋への嫁入り、寺の尼、物乞…
街娼となった女が過去に想いを馳せるという構成から、少なくとも死ぬようなことがないことは保障されているけれども、それにしても凄惨に過ぎる。自らの本意を果たすためならまだしも、ただ流され、嬲られていく女…
>>続きを読む江戸時代の封健社会に生きる街娼のお春の半生を描いた溝口健二監督の名作。老いたお春がふらふらと寺に入り込んで自分のこれまでの人生を振り返る時に流れる雅楽っぽい音楽とカメラワーク、そこから作品の本筋に突…
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