このレビューはネタバレを含みます
ラストの神父処刑の際、兵士たちがみんな殺せずわざと外すシーンに宗教というものの大きさを感じた。上官によって撃たれたが、味方か敵かということよりもまず司祭であるということの重み。
子供達がそれをじっと…
どのようにタバコに火をつけるか、というのは映画の見どころの一つだと思う。
「死の谷」では列車に吊るされた死刑囚の死体の足の裏でマッチに火をつけ、「暗黒街の顔役」では反社会的な主人公が警官のバッジで…
イングリッド・バーグマンに手紙を送らせるほどに世界中から評価を得たイタリアネオリアリズムの代表作
方々の映画で見るゲシュタポが家宅捜索をする時の緊張感はこの映画から始まったと言っていいほどに、理不…
中庭でのサッカーと同じノリで爆弾テロをかますガキ共の集団が、どこまでもリアルに生々しくガキんちょをやっている。近所の大人や親のふり見てパルチザン道まっしぐら。この「大人の影響」がナチス政権を経た占領…
>>続きを読む前半と後半の二段構えがより最後のシリアスさを際立たせる。
特に前半はユーモラスな顔を覗かせ、市井の希望的な面を描き、それでいながら戦争は生活に存在し、物語が展開されるにつれますます邪悪さを湛える。
…
✔️🔸『無防備都市』(4.5) 及び🔸『カルプナー』(4.5)🔸『異人と霧』(3.9)▶️▶️
スコセッシ提唱の「 世界映画基金」等が発掘した、埋もれていた名画·重要作を、依頼を受けて…
すごく純粋に胸を打たれてしまった。神を信じ、神の御前に身を投げ出す気高さについての映画。
こどもの存在感も強い。帰宅したらみんな怒られるシーンがけっこう好き。
迫り来る暴力に対して表立って抗すること…
結局のところ映画は技巧の芸術であるので、そこから作り手の意識に及ぶ恣意性、「現実」のどの部分を取るか残すかの選択(=「現実の濾過」)は避けられない。が、ロッセリーニの場合、その選択されたイメージが現…
>>続きを読む