時は最初の東京オリンピック前、安定の成瀬女性映画は男どもにゃ容赦なし映画だった。忍耐強い女とか気が強い女とか無邪気な女とかの傍でちょろちょろうろうろする男たちは、ボンクラとか女好きとかボンクラの女好…
>>続きを読む2016年4月17日57本目@神保町シアター
成瀬巳喜男は前にめしを観てから今回が2本目。東京物語とテーマはちょっと似てるけど、小津より大衆的と言うか、東映的と言うか、軽快で観やすい感じ。個々のキャ…
凄すぎ面白すぎ。高峰秀子へと執拗に向けられた視線が血縁者の死を境に一斉に離れ(気に留める司葉子もブラジルへ)、最後に映されるのは店の軒先に立つ淡路恵子。小津には無い真如が存在している。安本淳の撮る電…
>>続きを読む至福の二時間でした。
後妻を演じるたおやかな杉村先生がとても新鮮だったし笠智衆大先生の佇まいもこれベストでごさいました。
高峰先輩の揺るぎ揺らがず身をわきまえすぎた振る舞いは当然身内の女たちを苛つか…
成瀬作品は、絡まった糸をほどくのではなく、絡まったものは仕方ないとして、それぞれが日常を生きていくから好き。
未亡人が誤解され、頬を打たれようとも、「本当はね…」なんて展開を用意して救ってなぞく…
ある老夫婦とその7人の子供たちという大家族の日常を描いた作品。まずはキャストが豪華なのが特徴。老夫婦役に、成瀬作品では珍しい笠智衆と、成瀬作品でも常連である杉村春子、亡くなった長男の嫁(義娘)役に高…
>>続きを読むえ?これお正月映画なの?と色々驚かされる暗さとザワザワ感が止まらない作品であります。
お茶の間を舞台にした古き良き作品ってどうしてもサザエさんだとか、男はつらいよとかほっこり感のあるものをイメージし…
豪華女優陣の競演✨笠智衆と杉村春子の夫婦役が新鮮。夫を亡くした嫁ぎ先の家で何となく肩身の狭い思いをして生活する芳子は息子だけを頼りに生きていたが...
血の繋がった家族でも愛せないことはあるし、逆…
先輩監督の勧めにより。
コメディというよりも滑稽と形容した方がふさわしいような奥ゆかしい笑いが豊富に含まれた前半、ウィットに富んだ登場人物、それぞれに見せ場を持たせ、魅力的に描いている空気感や、間。…