このレビューはネタバレを含みます
血縁のやるせ無さ、醜さをこれでもかと叩きつけてくるフィルム。実の子供よりも血の繋がらない嫁の方がどれほどいいかという「東京物語」のテーマが、笠智衆を同じポジションで使いながら、奏でられている。本作も…
>>続きを読む1962年の映画だが、今見ても、家族のゴタゴタが生々しいけどほのぼの描かれていて、とても共感できる。
高峰秀子は、控えめなのにそれがきらりと光る。逸材だなぁ。
草笛光子はこの時代にずっとフリーだった…
おなじ成瀬監督の『娘・妻・母』と似た作品構造をもつ。
たかられる者とたかる者が家族という仮構のつながりのなかで重なりあうものがたり。
クライマックスにいたるまではセンチメンタルな要素をあえて削ぎ…
成瀬の何が何でも不幸にしてやるという執念。「クルニオヨバズ」を「クルナでいいわよ!」としつこく主張する星由里子。「堕ちたらどうするんだろう」に「いいじゃないの、夫婦一緒なんだから」とすぐ返すあたり、…
>>続きを読む前半はよくあるホームドラマなのに後半暗過ぎて笑うしかない。お前誰やねんみたいな感じで突如登場する宝田明がやば過ぎて最高。日常をめちゃめちゃにして消えていくのがマジでいい。草笛光子が騙されるオールドミ…
>>続きを読むどうしようもないものが集まりに集まってしまったら二進も三進も行かないことは言うまでもない その渦中に巻き込まれてる人からするとめちゃ大変なことなんだけどドロドロ人間ドラマとして包括的に眺める分には十…
>>続きを読む大家族のなかで血のつながりのない未亡人、デコちゃん。
昔の大家族ってこんなだったのかなー?とか田舎の方の親戚の集まった葬式思い出す。草笛光子のイジワルなオールドミス感最高に怖いい!しピリピリした人間…
年寄りから若いのまで誰と話したら良いか分からないとの団令子の台詞よろしく、ややこしい度合いが結構なモンで。死んじゃいけない者から死ぬ事に嘆き、血の繋がった者達に嘆く笠智衆。昭和の大家族的なお家騒動感…
>>続きを読む成瀬監督流ホームドラマの傑作。
小津作品にはないリアルなかんじがいい。
高峰さん、笠さん、杉村さんはじめキャスティングが最高! 司さんが綺麗だった。
昭和30年代はこういった大家族が沢山あったんだな…