このレビューはネタバレを含みます
「幻の光」「ワンダフルライフ」に続く、是枝裕行の第3作目は、現代日本を象徴するような事件であったオウムの教団側から見た内容である。
頼りになるものを求めている状況は、教団に入る、入らないに関わらずに…
山もなく、淡々としてるけど主人公全員の色んな感情がじわじわくる。飽きなかった。
台詞も即興で手持ちカメラで自然光での撮影…
ドキュメンタリー映画の様だった。
ARATAの正体を分かってから改めて観る…
つい最近観た「月子」と何処と無く面影が似てると思ったら撮影監督が同じ山崎裕。是枝初期作品や西川美和の作品なんかにも登場するカメラマンだ。この人が撮る映像には〈生(なま・せい)〉が鮮明に映し出されるこ…
>>続きを読む大量殺人事件を起こしたカルト宗教団体。
事件後、団体の事件担当者は自殺する。
その彼らの遺族の物語、、
キャッチコピーは「僕たちは被害者なのか、加害者なのか。」
セリフのほとんどが役者陣のアド…
ついに買えた。是枝作品3作目。
演技がリアルだとか、自然体だとかで表現できるもんじゃない。
素のままに会話してる感じが物語として成り立っていた。
カルト教団による大量虐殺事件の被害者ではなく、加…
とてもよかった。
自分と他者の距離の話なのに、その向こうに社会が垣間見えた。
手持ちカメラのブレの向こうに、答えがない会話の向こうに、壊れていった思い出の向こうに、どうしようもなくなった誰かとの…
表現者に最も必要な能力は距離感だと思う。スポーツ選手や建築家など肉体や物体で表現する表現者には物理的な距離感、作家や音楽家などの表現者は心情的な距離感。そして役者はそのどちらも必要とされる。
役者陣…