生まれながらに居場所のない男の悲しきも美しい物語。町山さんと春日さんの対談を聞いて、是非見たいと思っていた一本。
冒頭から「野良犬」のごとくワンちゃんのドアップ。そこから畳のドアップからカメラ…
雷蔵の朴訥とした表情と裏腹な展開を感情の揺れとか情緒すらおいてけぼり食らわす編集ですっ飛ばす気持ちよさよ。修得したのが居合なもんだから一太刀する度にいちいち鞘に納める面倒すら美学にする殺陣が意外に忙…
>>続きを読む特集/映画監督 三隅研次
「ここを花で埋(うず)めたらすばらしいだろうなあ!」と、屈託のない笑顔で言った同じ場所を、自らの剣で血に染める男。
深い黒バックに構図が決まりまくる冒頭から、撮影、美術…
馬並みの速度で追ってくる人斬りって怖すぎる。
雷蔵の詰まった顔がまた怖い。
ラストの立ち回りは泣ける。
画も感情も人生も丸ごと一つにして美しくしてしまう。
『斬る』と同じく歪さすらも美しい傑作。
…
フィルムセンターで。
哀しく儚い傑作だった。弟子の雷蔵に斬られる居合いの師匠・内田朝雄の最期がかっこいい。一度剣を捨てた斑平が再び剣を持とうと決意する顔を捉えた陰影の濃いショットにうっとり。クライマ…
市川雷蔵の剣士もの。新東宝ホラーさながらの導入部。人獣婚姻譚のおぞましさは、不遇の落とし子である市川雷蔵の穏やかならざる運命を示唆する。
藩主の奥に勤める上はあるまじき私生児…この赤ん坊は養子に出さ…
犬っこと蔑まれながらも、徐々にその天分を開花させ、下級武士から出世していく若者の物語。
いくら才能があっても、馬に追いつくのは無理がある笑
花と殺し屋を対極させてるのかな? 花が真っ赤に染まるぐ…