勅使河原宏監督は、安部公房の原作を、何本も映画化している。
炭鉱で働く子連れの男(井川比佐志)が、厳しい仕事をしていると現場の人から「この写真は君じゃないか?」と聞かれて確かに自分が写っていると答…
結局犯人はなぜ人を殺めたのか。
それがわからないまま映画は終わってしまった。
昔も今も不条理なことがあるということを改めて思い知らされた。
セリフの中で、幽霊から見ると人間は鬼みたいであると。なるほ…
生前は経済的に死んでいた街=ゴーストタウンが死後訪れると幽霊で賑わう生きた街になるところ好き。呆気なく命を奪われる泥や汗にまみれた貧しい者と対照的に、汚れひとつない白いスーツの死神がまぶしくて不気味…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
死んだらそれまでよと思っていても
空腹で死ぬのが怖くなる作品。
序盤は流しの炭鉱夫の仕事話の様相だが、
みるみるうちに安部公房のわけわからん世界へ。(褒めてる)
普通に考えたら炭鉱経営者が絵を描…
安部公房の原作を、安部公房自ら脚本化。
原作未読ですが登場人物達は謎に包まれたまま、映画を観てるこっちにだけに気づかせるシナリオは圧巻。
いやあ、すごいものを観てしまった。。。
あの警官どうなるん…
不条理な状況に置かれた人間の観察
途中、ミステリーっぽくなって
ん、安部公房にしては珍しいこともあるもんだな、と思ったけど
どんどん謎増やしていったあたりから
やっぱり観察しているだけだな、と思…
節穴から覗く薄気味悪い目。『他人の顔』しかり、安部公房×勅使河原宏が作り出す世界は何でこうも不気味なんだろう。
現実と虚構が上手い具合に融合した作品。
新しい仕事場を求めて廃れた炭鉱町に足を踏み入…