川端康成のあの掌編をここまで味わい深いものにできるとは、流石は清水宏。
上原謙演じるありがとうさんらバスの人々も勿論良かったけど、やはり道行く人々とか流れる風景の方が心に残る。
でもトンネルの前…
バスの中の悲喜交々です。主にほっこりです。そのバスの運転手は街道をすれ違う人やにわとりに対していつも「ありがとー」と言うので、巷では「有りがたうさん」と呼ばれてとても人気なんですね。セリフは最小限、…
>>続きを読むバスを避けてくれる街道を行く人達、
鳥にまでも「ありがとうー」と言う
有りがたうさん。
言伝てやお使いまで引き受ける有りがたうさん。
ひとコマ、ひとコマの丁寧さ
台詞一言の重さ。
有りがたうさん…
ただひたすら街道を行く。
そこで出会う人、少しだけ関わる人。
すれ違う人。
辛い現実も話しながら、それでも車は目的地まで走る。
有りがたうさんと、姐さんがいい。
「ありがとーう」
「ありがとー…
①戦前の乗合いバスに立ち込める悲喜こもごも体験度 128%
②どんだけイケメンやねん上原謙、そして桑野通子を今日から姐さんと呼ばせて下さい度 128%
③清水宏監督とその時代だからこそ生まれたとしか…
20里の街道に狭いようで広い世界が広がっている。完璧なロードムービー。日本の原風景そのものを精神性から根こそぎ写し取ったような映画。こんな映画があったなんて。「街道渡世の仁義」と称して、バスを停めて…
>>続きを読む天才、清水宏である。彼の映画だと「按摩と女」「簪」の方が有名で、こちらの作品は日本初のロードムーヴィーであり心温まる人情物語、と見る筋が多いが(勿論それだけでも素晴らしい映画なんだが)自分はこの「有…
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