水上勉の原作小説の映画化。
八重が事切れるシーンの左幸子の幸せそうな表情、ラストの念仏を聞きながら思いを馳せる三國連太郎の表情が実に美しい。
監督の内田吐夢が「この役は三國以外にやれる人間はいない…
あらすじ1⃣︰1947年9月&昭和22年9月,青森県〜北海道・函舘市を結ぶ❝青函聯絡船❞が台風で遭難または転覆して,数多の犠牲者を出した❢❢。奇しくも同じ時刻に,北海道・岩内町の質屋一家が殺害され…
>>続きを読む<貧しかった時代を生きた男女のすれ違いの愛憎劇>
戦後の混乱期、この時代は誰もが貧しかった。
家を支えるために娼婦となった若い娘がいて、強盗の片棒を担ぎ、その後の仲間割れで殺人を犯す男がいて、闇米…
最後は予想できた。ダメだよ手錠外しちゃ。途中三國連太郎は出てこなくて左幸子を中心に戦後の日本の混沌が描かれている。最初の逃げている頃と後半の回想のシーンはドキドキする。白黒反転の映像とかすごい。荒海…
>>続きを読む戦後日本の混乱と底なしの貧しさ、その中で交わりを持った男女の不幸な再会。心の飢餓に喘いだ男は海峡の藻屑と消える。原作の魅力を全く失うことなく、それでいてより映画的な面白さを追求している。三國連太郎演…
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