さまざまな思惑が絡まり合う「ずるずるべったり」な家族。古い体制の家族といったところ。そんな中、ただ1人自分をしっかり持って生きる清子。これは当時にしてはかなり新しい女性の姿だったんじゃないだろうか。…
>>続きを読む人は自分の不幸せさを他のものせいにしたがる。そのほうが楽なんでしょう。
金がないから、相手が悪いから、父親がいないから。しかし、それは自分でそう決めつけているだけなのではないでしょうか。
自分が幸福…
救いがある!救いが!
松竹の『稲妻』よりキャストも美人が揃っていて、湿っぽくなり過ぎず、光明が見えて実に良い!前半は「やるせなきおはやっぱ嫌だなぁ…」と思って我慢して見ていたが、デコちゃんが世田谷に…
「育ててもらわなくたって良かったわ、産んでもらはなくたって‥」
思っていても言っちゃいけない、タブーな台詞ランキング上位をサラッと自然に言い放つ。超家庭環境複雑ながらも、拗ねず曲がらず、美しい日常…
成瀬の映画というのはいつも妙に生々しい印象がある。市井の人々、噂話、愚痴に悪口。小津に比べて世俗的なだけあって、人々のやや野生的な動きが映える。ブドウの皮投げとか猫の扱いとかふざけ合いとか。
ラスト…
人間描写のエグ味がありつつ、ラストの懐の深さや作品で描かれている物語以上の広がりを感じさせるあたりは流石。
個人的には成瀬の中でも男女の情愛を描いた作品以外では『流れる』が到達点だと思ってるが、その…