“お前の罰は、お前として生きることだ。”
ものすごく不可思議でどこか恐ろしくて綺麗。ドニ・ラヴァン演じるおっさんは今日もアポイントが9件。それは“何か”を演じるという事だった。最初から最後まで意味…
ドニラヴァンが演じることで引き受けているものと我々が様々な映画を横断しているときに生じる分断分裂的傾向は近しくも異なる。チンパンジーと暮らし車が喋る魔術的現実が映画を現実から引き剥がしてくれる。
素…
素晴らしい。素晴らしすぎる。さまざまな人格、人生を演じることを「仕事」とする男性オスカーの、夢とも現実ともつかない世界が次々連鎖。設定に関する説明は一切ないのだけど、レオス・カラックス監督自らご登場…
>>続きを読む様々な役を演じるドニ・ラヴァンの、皺が刻まれた頬。『アレックス三部作』のあどけなさは見る影もないが、その裸体は歳を重ねているものの鍛えられた身体として映画に現れる。思えば、カラックスの作品で、ドニ・…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
一人の男が一日で「アポ」という役を演じる仕事(?)をしている。見方によってはオムニバス的でこの映画自体が映画を表しているかもしれない。
行為の美しさ、美は見る者の瞳の中にある、見る者がいなかったら?…
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