ちろる

ジグザグキッドの不思議な旅のちろるのレビュー・感想・評価

3.8
ユダヤ教のしきたりでもうすぐ成人式を迎える事になる12歳のノノは、尊敬する父親ヤコブの言いつけにより作家のシュモールおじさんのところに行かされる事に。
しかし、ノノが持たされたお菓子の包みには想像していなかった父からのミッションが書かれ、そのその謎解きの冒険がノノにとっての真実を探る旅へとなる。

ノノが列車の中で謎の師匠に出会い、国一番の刑事の息子では経験できような犯罪紛いのとんでもない旅になってしまうのだけど、単なるロードムービーというよりは、なんだか異空間に迷い込んだようなエキセントリックな不思議な旅のような情景にワクワクさせられて飽きない。
ノノがずっと知りたくても知る術すらなかった本当のお母さんを追い求める旅でありながらも、父の現在の恋人であるガビーとの親友のような、そして親子のような強固な絆が温かい。
可愛らしい母親のビジュアルも好きだけど、ガビーのビジュアルがまた素敵なんだわ。
ヨーロッパの子どもの冒険物語らしく、色彩がとてもセンスあり、クラシカルなファッションが観ていて楽しい。
子ども向けというより大人が子どもとどう向き合っていくかという視点で描かれた作品のように私には感じました。
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    独特な世界観を持った映像詩的な作品や、作り手の愛や魂が伝わる作品が好き。 ストーリーは退廃的なものや刹那的なもの、あとはその時の気分で何故か無性に好きっていう作品にも点数高めにしてます。 無言フォロ…

    独特な世界観を持った映像詩的な作品や、作り手の愛や魂が伝わる作品が好き。 ストーリーは退廃的なものや刹那的なもの、あとはその時の気分で何故か無性に好きっていう作品にも点数高めにしてます。 無言フォローで大丈夫です^_^ なるべくフォロワーさんのレビュー読ませて頂きたいので、レビューを書いてる方だけフォロー返しさせて頂いています。