東京フォルメックスで鑑賞。
監督自らタクシー運転手に扮して行う乗客とのコミュニケーションの中から、イランで行う映画製作に対する深い絶望と失望感を浮かび上がらせていく。
どうやらイランでの映画製作にお…
2015年11月29日
身震いしたよ。東京フィルメックスにて
ベルリン国際映画祭で金熊賞
今年はイラン映画をできるだけ見る。それの恐らく最後の作品になるだろう。監督自らタクシーに乗って、乗り合わせた…
ジャファル・パナヒの生き様はカッコいい。世界中からリスペクトされるイラン映画界の巨匠ながら、反体制的な言動のため逮捕されたり、イラン政府の監視下におかれ国外への出国を許されない立場にあり本作もベルリ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
彼の作品を観るのは初めてだったが、大統領選で改革派の候補を支援して逮捕されたことがあったり、その影響もあって現在でもイランから国外に出ることを禁止されており、国内での映画製作も禁止、これまで製作した…
>>続きを読むこのどこまでも挑戦的なPOVよ。
フィクション/リアリズムの境界線を堂々と越えていくこのパナヒの冒険心、これは読み解く方も相当の知的さと芸術性が要求される。
この作品やゲリンの『ミューズ・アカデミー…
東京フィルメックス2015ラスト上映作品。ベルリン金熊受賞作品。
「白い風船」(未見)間違いなく素晴らしいはずだし、監督自らタクシー運転手になって、乗客と対話していく形式なんて面白いに決まってんじゃ…
自由に映画を製作できない監督が、自身の境遇を他の登場人物たちに投影させて説明し、「やっぱり何かおかしいよね」と客観的に笑い飛ばすという構図が非常にアイロニックで、面白い。
そして、ドキュメンタリー…
(C)2015 Jafar Panahi Productions