アラン・ロブ=グリエ監督デビュー作品。
『去年マリエンバートで』の世界観が引き続き現れている。
幻想感溢れていて、現実と妄想の境で彷徨う人間模様。
モノクロとはいえ、当時のトルコ、イスタンブールの街…
視線の向き、人物の挙動、衣装や小道具、ショットの構図、そして音楽によって異なる時空間を次々につなげていく。類似があれば映画の時空間はいくらでも操れるということか。視線とはカメラのことだと言っている…
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素晴らしい作品。
(ただし、今、この作品を観るにあたり、主人公の視点や感情の表現のために、結果としてオリエンタリズムを「利用」している、という「注釈」を付ける必要があるだろう、と、観たばかりの現時…
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不自然に静止するトルコの街の人々、舞台上で台詞を言うかのように話す警官。主人公男性のフランス人が心に思い描く東洋趣味(オリエンタリズム)は幻想であると風刺するように、映画の端々が「目に映るものすべて…
>>続きを読む名前だけは聞いたことあるアラン・ロブ・グリエ。何が良いって名前の語呂ですよね。に入る範囲の情報をかき集めてばかりいる。目に入ったサムネイルが印象的だったので。北野武映画のようなビジュアル。「わから…
>>続きを読むいわゆる普通の商業映画が展開する分かりやすくて観やすいといった感じからは、かけ離れているのが本作で時間の流れそのものすら曖昧でぼんやりとしていて、ずっと白昼夢を観ているかのような世界観が展開されてい…
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